内容説明
自宅から一歩出ればそこにあるように、道は人間のあらゆる社会活動の礎になっている。それゆえ、特に明治以前は、主に国策で構築されるほかの交通手段とは違い“道路建設”は市井の人々が中心となって行われることが多かった。そしてそれらの中にはまさに「事実は小説よりも奇なり」を地で行くようなエピソードが隠されているのだ!本書はそんな名もなき人々の中から、特に偉大な5人をピックアップ。「人」を中心に据えた道普請の顛末をドラマチックに描き出す。
目次
第1章 村のインフラを作り上げた“稀代の土豪”土倉庄三郎
第2章 “神”を名乗って道普請しまっくた天爵大神・水谷忠厚
第3章 “青の洞門”を開削した禅海和尚(真如庵禅了海)
第4章 数々の“名橋”を世に送り出した増田淳
第5章 数々の名隧道を設計した“マルチ技術者”村田鶴
著者等紹介
永冨謙[ナガトミケン]
昭和50年(1975)大分県生まれ。サイクリングを通じて道に興味を持つようになり、webサイト『分水嶺辞典』『旧道倶樂部活動報告書総覧』等を作成する。平成17年(2005)から道路遺構をメインテーマとするweb同人誌『日本の廃道』を主宰。近畿産業考古学会、旧道倶樂部所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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