出版社内容情報
300枚の地図で45億年にわたる地球のすべてを鮮やかに描き出した『地球史マップ』の著者で、フランスのベストセラー地歴史学者であるクリスティアン・グラタルーが、人類が地球上に広がり、さまざまな社会に分かれ、今日の世界を創り出すために交流を続けてきた物語を存分に語る。
58ページにわたるカラーアトラスに加え、47点の解説地図などをふんだんに盛り込み、社会間の関係、人類と環境との関係を考察していく。数万年前にサピエンスがオーストラリアやアメリカ大陸に到達してから、新石器革命や炭素の排出を経て、南北の格差、環境問題が起こっている今日まで、私たちが知る世界の輪郭を描き出す。
さらに、あえて史実とは異なる「もしも...」という問いかけにも挑戦しており、歴史上の分岐点における様々な可能性を探ることで、新たな視点を提供してくれる。歴史の旅への誘いであると同時に、過去の地理を読み解くための1冊である。
【目次】
まえがき 人類拡散の地歴史学
序章 「他者」とは誰か ──人類の起源と分岐を問う
第1章 人類史をかたちづくる地理
第2章 地球に広がる人類
第3章 家畜と作物 ──栽培化・家畜化の選択と制約
第4章 先行したほかの地域の歴史
第5章 「世界」の中枢はどこから始まったか
第6章 「世界」の分岐点
第7章 ヨーロッパが一時的に制した「世界」
第8章 人間の地球
終章 地球、世界、普遍
アトラス
サピエンスの拡散と交雑/移動しやすい環境と移動を妨げる環境/太平洋の航海者たち/15世紀における言語の多様性/21世紀における先住民族の分布/15世紀のグローバリゼーション/北と南:格差による「世界」の分断/環境汚染 など
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