出版社内容情報
◎「争いの本質」を知り優位に立て!
『孫子』と並ぶ世界的戦略書の要諦
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かつて『戦争論』を著わしたクラウゼヴィッツ。
プロイセン軍人としてナポレオンに対抗することを命じられた。
その際に編み出された戦略の要諦こそ『戦争論』である。
時代の変遷を経て各国の為政者に愛読された『戦争論』は、
戦争における人間の変わらない心理が描かれている。
本書は膨大な原典から重要なエッセンスを抜き出し、
激動の現代の視点から平易な現代語訳で読み直すもの。
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――「はじめに」より
なぜ人類は、いつまでも戦争を繰り返すのだろう?
世界のどこかで戦争が起こるたび、私たちはそんな疑問を抱かずにはいられません。一体、戦争は何のためにやるのか?
「戦争は、政治的な目的を達成するための手段であり、実行する以上、その目標は常に相手が屈服するまで叩きのめすことにある」
一九世紀にそう戦争を定義したのが、本書『戦争論』の著者であり、プロイセン(現在のドイツを構成する国の一つ)の軍人だったカール・フォン・クラウゼヴィッツです。以後、本書は一貫して現代まで、戦争を理解するための必読書になってきました。
(中略)
クラウゼヴィッツの時代からおよそ二〇〇年、世界のグローバル化に加え、武器の強力化、戦闘集団のテロ組織化、核兵器の登場に、サイバー戦争化と、戦争の様相は一変しました。
それでも「暴力によって政治的な目的を達成する手段」としての戦争は終わることなく、個別の危機をあげればキリがないほど、我々は常に戦争に巻き込まれる危険に囲まれています。
そんな世界に生きながら、この「戦争論」という古典を避け続けるのは、もはや国際人として責任放棄なのかもしれません。
内容説明
200年近く読み継がれる世界的名著!超大国の横暴に立ち向かう叡智。戦争の本質、防御の優位性…世界のトップが学ぶ「逆転優位の戦略」63のエッセンス。
目次
はじめに なぜ今、『戦争論』を読むべきなのか?―現代世界を生きるにあたり、避けて通れない本
第1章 戦争とは何か
第2章 「戦術」と「戦略」
第3章 「防御」と「攻撃」
第4章 勝利に必要な「戦闘力」
第5章 部下を率いる資質
第6章 歴史に学ぶ勝利の本質
著者等紹介
クラウゼヴィッツ[クラウゼヴィッツ]
1780年生まれ、1831年死去。プロイセン王国の軍人で軍事学者。ナポレオン戦争にプロイセン軍の将校として参加。戦後は研究と著述に専念したが、死後1832年に発表された『戦争論』で、戦略、戦闘、戦術の研究領域において重要な業績を示した
夏川賀央[ナツカワガオ]
1968年東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。数社の出版社で編集者として活躍したのち独立。会社経営の傍ら、ビジネス書を中心に執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。