内容説明
満州事変勃発の翌年、政府は満州移民の実施を決定し、やがて国策となる。移民は農家の子弟に及び、「青少年義勇軍」と呼ばれた。日米開戦、戦時体制は満蒙開拓を変質させ、青少年は戦時要員と化した。加藤と東宮の描いた開拓の夢は悲惨な結末を迎える―。
目次
第7章 土龍山事件と饒河少年隊
第8章 国策となった「満州開拓移民」
第9章 満蒙開拓青少年義勇軍
第10章 変質する「満州国」と満州移民
第11章 関東軍の南方転用と根こそぎ動員
第12章 満蒙開拓団八万人の悲劇
第13章 加藤完治の戦後と新たな開拓
終章 二〇一四年夏、満州開拓の足跡を辿って
著者等紹介
牧久[マキヒサシ]
ジャーナリスト。1941年、大分県生まれ。64年、早稲田大学第一政治経済学部政治学科卒業。同年、日本経済新聞社に入社。東京本社編集局社会部に配属。サイゴン・シンガポール特派員。89年、東京・社会部長。その後、取締役総務局長、常務労務・総務・製作担当。専務取締役、代表取締役副社長を経て2005年、テレビ大阪会長。現在、日本経済新聞社客員、日本交通協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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