内容説明
ゴールは大坂、57次だった!読めば東海道の常識が変わる。おすすめ12コースガイドマップ+東海道57次の里程・宿駅概要+五街道宿場一覧の折込地図つき。
目次
第1章 東海道は57次だった―幕府管理の「57次」と広重の描いた「53次」(3代で築いた「大坂までの57次」;宿駅伝馬制に組み込まれた街の様子 ほか)
第2章 徳川家康と東海道(家康に縁深き、東海道3地区;家康の気遣い)
第3章 東海道の旅と生活―「重き通行」と「軽き人」の生活・文化(重き通行・重き決断;朝鮮通信使に準備した薩〓(た)新道と舟橋 ほか)
第4章 江戸期の旅事情(様々な江戸期の旅;難所越え ほか)
第5章 コースガイド「見どころ案内」(日本橋→品川宿;川崎宿→神奈川宿 ほか)
著者等紹介
志田威[シダタケシ]
「東海道町民生活歴史館」「東海道57次・中山道67次交流館」館主、恵那市観光協会「恵那観光大使」。昭和18年、旧蒲原宿内で江戸時代から醸造業などを営んでいた旧家に生まれる。東京大学経済学部卒、日本国有鉄道を経て昭和62年東海旅客鉄道に入社し、経営管理室長、取締役総務部長、常務取締役、専務取締役、ジェイアール東海不動産社長を歴任した。現在は、国登録有形文化財の指定を受けた実家の志田邸を公開し、併せて前記3館の館主を務めながら、東海道の歴史・文化を普及する講演・執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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きさらぎ
3
「東海道」は大津宿(53宿目)を過ぎた「髭茶屋追分」で分岐し、そこから京へ入るコースと、伏見宿(54宿目)を経て、淀川沿いに大坂へ入るコースに分れる。「57次」はこちらの大坂へ至るコースの宿数で、三代将軍家光の頃に整ったとのこと。写真も多く、モデルコースなどもあって実際に歩くにも参考になりそうだが、宿場の運営や本陣や木賃宿といった宿の格式、旅費や旅装の話から、朝鮮通信使や三嶋暦の話、山岡鉄舟や生麦事件などの幕末話など、幅広い小ネタが色々仕込んであって中々に楽しい。文章もこなれていてすぐ読めます。2015/10/01