内容説明
心を整えれば、人生はブレない!300年以上読み継がれてきた「座右の銘の宝庫」に学び、しなやかに生きる。
目次
第1章 日々すこやかに過ごす基本(ほほえみという作法;それぞれの場所のルールで生きる ほか)
第2章 気持ちが楽になる心の持ち方(心を軽くスッキリと;まずは思い込みを捨てる ほか)
第3章 幸せになる生き方(平凡を貫く;愚直に生きる ほか)
第4章 生きやすくなる物の見方(習慣が体の一部になると気質に変わる;「冷眼熱心」を持つ ほか)
第5章 自分も相手も心地いい関係の作り方(人の話を聞く力;理解力があると度量が広がる ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部教授。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。専門は、教育学、身体論、コミュニケーション技法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
21
よかった。読友さんご紹介本。菜根譚オリジナルももちろん良いのだろうけど斉藤解読がいいなぁ。こんな先生に教えてもらえる明大生がうらやましい。例えば授業で他人の発表を聞く時は「ほめて、こうしたほうが良いと指摘して、ほめる」というサンドイッチ方式を訓練させる、とか。岡田斗司夫とも共通するけれどサービス精神旺盛というか他者のために…というスタイルがとても良いと思う。ところで「怒りっぽくて自分だけは正しいと思い込んで人の言うことは聞かないような人には口を聞いてはいけない」ってうちの上司なんですけど(泣)2014/07/15
Kazuya
20
Eテレを観て手にした菜根譚に関する一冊。なんか今の心境にピタリとハマるのでありました。『定雲止水の中に鳶飛び魚踊る』静か過ぎず動き過ぎず。そんな心の状態が生み出す生き方に憧れます。(前集89) 『一苦一楽 一疑一信』善きも悪しきも相まみえながら磨かれていく知性を素直に受け入れたい。(前集75) そしていま一番身に沁みたのが「逆境の中に順鏡があり、順鏡の中に逆境がある」ことを諭す前集100。本書は入門的にさらりと読める良さがあります。次はもう少し深く入っていこうかな。2014/11/26
T坊主
15
1)我が蔵書に1972年購入で神子、吉田氏共著の菜根譚を持っていたこれから時々読み直したい。2)今回読んだ本は図書館で借りた、読みやすかった。3)人はどうしても慣性の法則に従う傾向がある、良くも悪くも。4)人間はちょっとやそっとでは変わらないもの、大怪我をしてもまだわからない人もいるようだ。5)揺るぎがない社会は、柔軟性を欠き狭くなる。6)恨みが続く人は、ある種の負のエネルギーが強すぎる。7)疲れている時には判断しない。私は体調がすぐれない時は、就寝は通常10時位ですが、7時でも寝てしまします。2017/05/26
たかこ
11
「菜根譚」論語ほど認知度が高くないので教科書に出てこない、誰かが教えてくれるということもほとんどない、でも読書好き人がそれとなく出合う隠れた名著であるらしい。斎藤先生の図解だったからこそ読むことができた。本物にもチャレンジしてみたい。座右の銘にあふれるこの本を読むと、物事の本質の大切さがものすごく身にしてよくわかる。世界は思い込みで作られている「人生の福境禍区は、皆念想より造成す。」人の一生の好不幸の境涯の区別は、すべてその人自身の心だ作り出したもの。心の持ち方次第で不幸である立場も幸福に変わる。2020/05/10
Aiko Tanaka
5
菜根譚をわかりやすく解説。一番気に入ったのは「静中の静は真の静に非ず。楽所の楽は真の楽にあらず。」苦しみの中にこそ楽しみがある。2014/11/14