出版社内容情報
いままで知らなかった、もう一つの源氏の世界がここにあります──。
『源氏物語』の世界を、三つの角度──匂う、装う、祈る──から捉えて、その世界を解明するとともに、王朝文化の奥深さをも伝えます。
内容説明
王朝文化の奥深さを知る。源氏物語千年紀に―もっとも受けたい源氏の講義。
目次
『源氏物語』の世界へ
第1章 匂い―生きることの深さへ(古語の「にほふ」と「かをる」;古今集歌と嗅覚;人柄の香)
第2章 「衣」―染める・縫う・贈る(身体感覚で捉える『源氏物語』;『源氏物語』の着こなし)
第3章 信仰と祭り、祈りと救済(行事と一体になった「祈り」;『源氏物語』の深い宗教的な精神性)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あまえびたろう
0
2009年
小倉あずき
0
2008年の源氏物語千年紀の講演会を文字起こししたもの。 「匂う」と「薫る」の違い、着物を与えるという行為の意味が知れると菅原道真が太宰府で醍醐天皇から賜った御衣を前に涙したことの理由が今まで以上に深みを持つ。 最終章の「祈る」では、源氏をはじめとする高貴な人々が栄華の中にあって実は救いを求める気持ちが強かったことが指摘されており、つくづく人間って満たされない生き物なのだなぁと苦笑い。願ほどきという言葉をはじめて知った。2024/08/18
オドンチメグ
0
授業で取り上げられた源氏物語に興味を持ったのと、レポートに使えるかな、という思いでこの本を手に取った。 「にほふ」と「かおる」の語義の違い、万葉集から古今集への移行など興味深いトピックで面白かった。 当たり前の話だけど今と昔では変わってしまったもの、無くなってしまったものも多くて行事などは特にイメージしづらい、なんだか分からないと思った。 着物に関して興味を持ったので昔の衣に使われた色名などを知りたいと思った。2018/06/25
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