出版社内容情報
声優人気の礎を作った女性声優たちの奮闘を紐解く!【特集】林原めぐみ/椎名へきる/國府田マリ子他。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こう
14
今や声優が歌を歌いCDを出しライブをしたり、ラジオパーソナリティを務めたり、写真集を出したり、はたまたテレビのバラエティ番組に出演したり…は当たり前。その土台を築きあげたと言われるのが、90年代に起きた女性声優ブーム。その渦中にいた本人達は当時の事をどのように感じ、どう思っていたのか…。それぞれの感じ方、捉え方をインタビュー形式で掲載されていて世代の自分にとっては興味深かった。最後の日高さんのインタビューは当時のブームと今の業界を客観的に捉えていて、本書の締めにはぴったりだと思いました。2016/05/06
ぱるす
6
書店で目に飛び込んできた「椎名/國府田」の文字にツイパラの記憶が呼び起され購入。内容は林原めぐみを筆頭とした90年代に脚光を浴びた女性声優へのインタビューをまとめたもの。声優業が日陰の存在であり写真が出るのも珍しかった頃から、今日のアイドル的な売り出しが当然となるまでの移り変わりが数々のインタビューを通じて浮かび上がってきます。「声優」という肩書きがまだプラスに働くことばかりでなく「声優が歌なんか歌って」と揶揄されていた時代を切り拓き、されど演技者としての根底を忘れず大切にしている彼女らに敬服しました。2016/04/01
文也
4
友人に教えて貰った本。気が向いた時にちまちま読み進め、ようやく読了w 林原に始まり林原に終わるというか、まあ90年代から00年代初めくらいまでは林原の天下だったもんなあ。その天下も自分で降りていった感じだったし。当時の勢いを各々の立場で語ってて、懐かしくも面白かった。レコーディングとかで林原にボロクソ言ってたらしい大月Pがベタ褒めしてるのがなんかおもろかったw あとみやむーの「声優は声だけで演技するから、身体とのバランスが取れなくなった」てのが興味深かったな。2016/11/23
Haruka
4
眩しいほどに輝いて見えたあの人も、この人も、迷いながら悩みながら時に抗いながらがむしゃらに生きていた時が確かにあったのだ、と。どの時代が正しいとかはないのだと思う。それが”ブーム”というものだから。また何年か後、今活躍している若手の人達がこういう風に取り上げられて当時のことを語ってくれたら良いな。2016/05/27
masterflat
3
当時我が青春を彩ってくれた人々の思いを知れて感無量。当時は圧倒的パワーで君臨していた人たちというイメージだったが、当人たちはやはり全力で駆けていたのだな。2016/05/20