出版社内容情報
経済学界の異端児が、心理学者と協働し、仲間を作り、経済学者に反撃する! ノーベル賞に至る、行動経済学誕生のすべてがここに
内容説明
従来の経済学は完全に合理的な人間像を想定してきたが、そんな人は地球上に一人もいないのでは?根本的な疑問を抱えた「ぐうたら」経済学者は、意思決定の不合理を探究する心理学者たちに出会う。彼らとの協働はやがて「行動経済学」という新たな学問へと結実していくが、それは同時に、学界の権威たちとの長きにわたる戦いの始まりだった…。ノーベル経済学賞を受賞した異端児が、学者人生の軌跡と喜怒哀楽を語りつくす。
目次
第1部 エコンの経済学に疑問を抱く 1970~78年(経済学にとって“無関係”なこと;観戦チケットと保有効果 ほか)
第2部 メンタル・アカウンティングで行動を読み解く 1979~85年(お得感とぼったくり感;サンクコストは無視できない ほか)
第3部 セルフコントロール問題に取り組む 1975~88年(いま消費するか、後で消費するか;自分の中にいる「計画者」と「実行者」 ほか)
第4部 カーネマンの研究室に入り浸る 1984~85年(何を「公正」と感じるか;不公正な人は罰したい ほか)
第5部 経済学者と闘う 1986~94年(論争の幕開け;アノマリーを連載する)
著者等紹介
セイラー,リチャード[セイラー,リチャード] [Thaler,Richard H.]
2017年ノーベル経済学賞受賞者。シカゴ大学ブース・スクール・オブ・ビジネス教授、同校意思決定研究センター理事。行動科学と経済学を専門とし、行動経済学のパイオニアの一人に教えられる。正しい行動を促す概念として提唱した「ナッジ」は一世を風靡し、日本を含む各国政府の政策に取り入れられている。2015年にはアメリカ経済学会会長を務めた。『行動経済学の逆襲』はエコノミスト紙やフィナンシャル・タイムズ紙の年間ベストブックに選出されるなど高い評価を得る
遠藤真美[エンドウマサミ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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