感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鏡裕之
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西洋中世学会の学会誌。11本の論文と、海外の歴史関係の書籍のレビューを集めている。非常に専門的(マニアック)で硬質的な内容だが、フランスにボケールという地名があることがわかったり、西洋軍事史において、中世と近代の分岐点が1494年とされていたことを知らされたり、なかなかに興味深い。洋書のレビューでも、ケーキに蝋燭を点して誕生日を祝ったのは、1802年のゲーテが初めてであることなどが記されていて、レビューも読みとばせない。がちがちの論文でかなり歯ごたえがあるが、本当に西洋中世史が好きな人には一読の価値あり。2016/01/04