内容説明
本書は、初期教父思想における神的場所という思考を概念史的に検討するという未開拓な分野に光を当て、教父たちの多様で複雑な議論を考察した画期的な業績である。神観や三位一体論など教義形成のうえでも貴重な成果として長く読み継がれるであろう。
目次
序論
第1章 ギリシア哲学
第2章 初期ユダヤ思想
第3章 新約文書と使徒教父
第4章 護教家教父
第5章 グノーシスと反異端教父
第6章 初期アレクサンドリア教父
第7章 『ヘルメス文書』
第8章 神的場所概念
結論
著者等紹介
津田謙治[ツダケンジ]
1976年群馬県生まれ。2005年京都大学大学院文学研究科キリスト教学専修博士課程単位取得満期退学。2008年京都大学大学院にて博士号(文学)取得。西南学院大学国際文化学部教授を経て、京都大学大学院文学研究科准教授(初期キリスト教思想、教父学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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