静岡大学人文学部研究叢書<br> セアラ・フィールディングと18世紀流読書術―イギリス女性作家の心の迷宮観察

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静岡大学人文学部研究叢書
セアラ・フィールディングと18世紀流読書術―イギリス女性作家の心の迷宮観察

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  • サイズ A5判/ページ数 178,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862850300
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C3090

内容説明

セアラ・フィールディング(1710‐68)は英文学史上で著名ではないが、ヘンリー・フィールディングの妹として18世紀中葉に活動した女性作家である。彼女は文学的に野心的な試みに挑んだ。読者の動向を敏感に捉えながらも大衆に迎合しない決意をもって、次々と新たな手法やテーマ、新しい読者に向けた作品を繰り出していったのだ。本書は、書簡体文学や学校物語、古典の翻訳など著作者と読者の関係を模索しつつ、新しい文学・読書空間に向き合った彼女の文学的営為の軌跡を辿ることにより、18世紀の作家たちの広範な関心をあぶり出した意欲的作品である。

目次

第1章 生涯―活気に満ちた一八世紀を一人の女性作家がどのように生きたのか(セアラ・フィールディングとは?;ヘンリーの妹;文筆活動;バースの安全網)
第2章 読者との関係の構築―著者を読者に知ってもらいたい(「読書の真の活用法」;読者たちの反応;言葉の乱用者たち;読書の方法)
第3章 気心知れた仲間の交流―手紙(手紙;セアラ・フィールディングの手紙;フィクションのなかの手紙;相互理解と理想の世界)
第4章 学校物語―同朋を育てる(子どもをターゲットに;女子アカデミー;ソシアビリティと友情;教育書著者の姿勢;もうひとつの『ガヴァネス』)
第5章 古典―自己陶冶(目のつけどころ;大成功か?;学識ある女性;カーターの戦略と成功;セアラ・フィールディングの翻訳)

著者等紹介

鈴木実佳[スズキミカ]
1962年生、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学、Ph.D.(ロンドン大学)、静岡大学人文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

100
2023年最後の読了本。『トム・ジョウンズ』の作者ヘンリー・フィールディングの妹であり、リチャードソンとも親交のあったセアラ・フィールディングについて書かれている。経済的余裕がなかった事は、当時の女性が遺産相続から外されていたことにもちろん寄るだろう。頭がよく、教養がある彼女が、少数ではあるが支援者の支えがあって10冊ほどの書物を世に出している。ギリシャ語の翻訳本や、リチャードソンの作品の解釈本なども含んでいる。昭和の初めの女性の状況にも重ねて読めるかもしれない。再読時に内容についても触れたい2023/12/31

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