出版社内容情報
社会学がとらえてきた、個人と全体の媒介としての「社会」のはたらきは、しだいにより合理的で「滑らかな」な統治に置き換えられ、今やポスト「社会」の時代へ向かっていることを明らかにする
目次
イントロダクション―「社会」はどうして見えにくいのか?―
第1章 大学のいま―「能力開発」主義の時代?―
第2章 「社会」への問い―「ことば」と「もの(ごと)」の関係―
第3章 「社会」の誕生―「社会」に埋め込まれる「統治」―
第4章 「人間」の登場と「社会」の再編―光と影の19世紀―
第5章 福祉国家とフォーディズム体制―20世紀を支えた両輪―
第6章 ポスト「社会」の時代へ―社会の「市場」化と個人の「企業」化―
第7章 ポスト・フォーディズム体制の矛盾―滑らかな「社会」のゆくえ―
著者等紹介
田中耕一[タナカコウイチ]
1955年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、博士(社会学)。関西学院大学社会学部教授を経て、同大学名誉教授。専攻:社会学理論、現代社会論、社会学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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