出版社内容情報
韓国のガンディーと呼ばれ、民主化運動を導き、民衆宗教としてのキリスト教を体現した咸錫憲。彼のシアル思想の成立と展開を思想的に解明し、宣教論的な考察を試みる
目次
序論 問題の所在と研究方法
第1章 3・1独立運動の体験と日本留学期(1919‐27年)(植民地時代の歴史的な背景;五山学校での学び;関東大震災の体験と内村鑑三との出会い)
第2章 「朝鮮の無教会」としての活動期(1927‐42年)(厳しい時代に教師として;『聖書朝鮮』の活動と同人たち;柳永模と矢内原忠雄の交流)
第3章 咸錫憲と『聖書朝鮮』誌(寄稿論文と時代的区分;連載論文「聖書的立場から見た朝鮮の歴史」)
第4章 預言者像と民衆思想の展開(預言者像の展開;「預言者」と「民衆」)
第5章 「受難の女王」を中心とした苦難の民衆史観(連載論文と「受難の女王」;「受難の女王」解釈の推移;「受難の女王」とシアル思想)
著者等紹介
朴賢淑[パクヒョンス]
大阪女学院大学・短期大学、准教授。主な研究分野は実践神学、宣教学(東アジア、ラテンアメリカ)。韓国インチョン(仁川)生まれ。大阪キリスト教短期大学神学部、関西学院大学神学部卒業。韓国メソジスト教会派遣パラグアイ宣教師。韓国メソジスト教会派遣日本宣教師。関西学院大学神学研究科博士課程満期退学。神学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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