出版社内容情報
沖縄戦終結から米国統治下におかれた1972年までの変革期を中心に、沖縄の社会・文化の実相と課題を、近・現代日本およびアメリカの政治的・社会的状況や文化を背景に考察する。
目次
第1章 日本の医療援助にみる米国施政権下の琉球―同胞意識は隔てを埋めたのか(日本の肺外科協力と琉球列島米国民政府の干渉;日本政府の公式援助―無医地区への医師派遣;結核患者の本土移送と厚生省の干渉、再計画;結核状況の改善と国立結核療養所;ハンセン氏病高等学校の琉球人生徒)
第2章 戦争体験を語り継ぐ視座―児童文学は「ひめゆり」の物語をどのように伝えてきたか(戦後児童文学の歩みと「ひめゆり」物語の登場;「現代児童文学」成立と沖縄へのまなざし;本土復帰以前の「ひめゆり」物語;本土復帰後の「ひめゆり」物語)
第3章 歌が途絶えることの意味・復活することの意味―ある音楽教諭の思想と実践(「生と死」の狭間を生きた母の想い;順子の生育環境―レコード音楽と沖縄芸能にかこまれて;音楽教諭としての順子―音楽・強度・平和)
第4章 漫画・たばこと私―安座間家の沖縄戦(はじめに ひめゆりとその母;たばこと私―安座間家の沖縄戦)
この本を読むためのガイド(対外関係からみた琉球・沖縄史の四つの節目;沖縄戦と教育;米国統治期の日本政府による沖縄への「教育援助」)
著者等紹介
齋木喜美子[サイキキミコ]
関西学院大学教育学部日本児童文学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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