内容説明
過去10年間、企業の人材育成は満足な成果を上げていない―?人材開発の重要性がますます叫ばれていながら、自社のラーニング部門の実績に満足しているビジネスリーダーはわずか20%程度。大半の企業では、確たる成果が見られないまま、従来型の研修プログラムが続けられているのではないか。いま必要なのは、人材開発の目的を根本から問い直し、自社の戦略と整合した企業内学習の形を見出すことだ。知識の獲得だけでなく行動の変容を、個人の能力向上だけでなく組織の業績向上をもたらす企業内学習(コーポレート・ラーニング)の要諦を、世界トップクラスのビジネススクールIMDの教授が解説。
目次
序章 過去の軛
第1章 企業内学習戦略の策定―構成要素を整合させ、一貫性とインパクトを生み出す
第2章 ラーニング・ソリューションの開発―ラーニングの目標とメソッドをリンクさせる
第3章 ラーニング・ソリューションの提供―テクノロジーとペダゴジー(教育手法)
第4章 学習のリソーシング―人材の重要性
第5章 企業内学習の価値の実証―「評価」という難問への解答
第6章 企業内学習のブランディング―人々の意欲と関与を引き出す方法
第7章 企業内学習のガバナンス―よりよい監視とアカウンタビリティの実現を目指して
終章 未来への展望―学習にとって最適な環境を作り出す
著者等紹介
ベンハー,シュロモ[ベンハー,シュロモ] [Ben‐Hur,Shlomo]
スイスのビジネススクール・IMD教授。専門はリーダーシップ、タレント・マネジメント、企業内学習。イスラエルと米国の国籍を持つ。ダイムラー・クライスラー・サービス社の最高学習責任者(CLO)、BPグループのリーダーシップ開発と学習部門ヴァイス・プレジデントを務めるなど、企業エグゼクティブとして20年の経験を持つ。IMDでは、世界の有力企業のCLOを集めた円卓会議「CLO Roundtable」の議長、企業内学習や人材育成のリーダーを対象とした5日間の教育プログラムのディレクターを務めるほか、企業幹部養成のための公開短期プログラムなどでリーダーシップ教育を担当している
高津尚志[タカツナオシ]
IMD日本代表。エイエフエス日本協会の奨学生として高校時代にカナダに留学。早稲田大学政治経済学部卒業後、日本興業銀行に入行。フランスの経営大学院INSEADとESCPに学び、国際投資銀行業務などに従事。その後、ボストンコンサルティンググループ、リクルートを経て2010年より現職。IMDは企業の幹部育成に特化した、もっともグローバルなビジネススクールとして知られており、日本企業を含む世界中の数多くの企業のグローバルリーダー育成や組織改革を支援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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