感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
門哉 彗遙
6
寄せて来てテトラポットにうち当たりしぶけるまでの波を見たりき🔹玄関の前の三和土に坐して吸う煙草さぞかし旨いであろう🔹地に敷ける花びらどれも一回のただ一回の落下をせりき🔹タンポポのポポのあたりを触ったら綿毛次々飛んで行ったよ🔹転がりし薄黄緑の梅の実がそのままありぬ昨日の道に🔹舗装路の白線に沿い平行に黒い線伸びる 電線の影🔹ドクダミは一つで咲かず群落を作りて十字の花が寄り合う🔹 花の名をいちいち覚えきれなくて群れ咲くお前が歌に詠めない🔹散り落ちし花びら道に散り敷きて素知らぬ顔に黄の花咲けり2025/09/21
-
- 洋書
- Antic Hay