出版社内容情報
前衛短歌の旗手、塚本邦雄────
その没後、同時代を生きた盟友として
自ら厳選した代表歌五百首を深く、熱く、
読み解き語る 菱川善夫、畢生の仕事
…菱川が、自らの死の二週間前まで、淡々と塚本邦雄の生涯にわたる作品の解説、鑑賞、批評を継続したことに、私はある厳粛な思いを禁じることができない。菱川善夫にとって、塚本邦雄こそ、生涯のテーマであり、それはとりもなおさず、菱川善夫という評論家の基底であり、レーゾンデートルでもあったのである。その生涯のテーマ、目標に死の二週間前まで取り組むことができたことは、ある意味では、評論家冥利に尽きると言ってもいいのではなかっただろうか。 (永田和宏「解説」より )
解説=永田和宏
あとがき=菱川和子
資料 代表歌五百首
写真・装幀=間村俊一
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chisarunn
6
遠い遠い所の景色がすごいんだよ、感動するよと言われて、何も考えずに見に行ったとしても、自分にそのすごさがわかるとは限らない。万里の長城だろうとマチュピチュだろうと知識がなければただの石垣である。地図アプリを入れ、関連本を読み、靴を買い装備を調えて歩いてゆけば塚本邦雄という壮大な景色を見ることができるだろうか。この本は優秀な地図アプリである。たまに、先生それホントですか!と言いたくなるけどね。それにしても塚本邦雄はあまりに遠い。でも1巻を読み終えた時よりは近づいた感がある。がんばって歩き続けよう。2023/01/06
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