内容説明
消費する欲望に安住していた瑠璃はある日、内奥にわく渇望に目覚める。その欲望の成就であるはずの日、元同僚の謀略によってそれは阻まれる。苦悩の日々の後、辿り着いたのは、謀った相手を赦す、という場所と時間であった。再生してゆく中で、恋人と訪れたフィレンツエでの心揺さぶる絵画との出会い。瑠璃の中に新たなる息吹が吹き込まれる。
著者等紹介
中澤美喜子[ナカザワミキコ]
長野県生まれ。精密機器製造・輸出の会社の海外営業部に13年勤務。米国電池会社(現P&G社)日本支社(新製品・新技術部)に10年勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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