出版社内容情報
激しく揺れうごく時代を生きねばならなかった作家達の多様な営為を四つのテーマのもとに論ずる。長年の研究の成果を問う大作。激しく揺れうごく時代を生きねばならなかった作家達の多様な営為を四つのテーマのもとに論ずる。長年の研究の成果を問う大作。
酒井 府[サカイオサム]
著・文・その他
内容説明
この本で論じられるのは大きく分けて四つの問題である。第1はゲオルク・カイザーの主要作品を中心に表現主義の戯曲の具体的分析である。第2は東ドイツ国家公安局と東ドイツの作家達との確執。そして第3はほとんど論じられなかったヘルマン・カントの思考と作品をめぐる論考。最後に新即物主義とルポルタージュ論を展開する。
目次
1 表現主義戯曲研究(ゲオルク・カイザー『ガス第一部・第二部』―悲劇的喜劇から喜劇的悲劇へ;ゲオルク・カイザー『朝から夜中まで』―不条理な努力と自己救済としての死 ほか)
2 シュタージ(東ドイツ国家公安局)対東の作家(Manfred Krugの“Abgehauen”をめぐって;Manfred Krugの“Abgehauen”の「日記」をめぐって ほか)
3 Hermann Kantの作品論(ヘルマン・カント『青銅の時代』―普通の市民の冒険;ヘルマン・カントの作品に於ける小市民像―作品集『第三の釘』をめぐって ほか)
4 ルポルタージュ論(ルートヴィヒ・レンとルポルタージュ―『戦争』をめぐって;ルートヴィヒ・レンとルポルタージュ―『戦後』をめぐって ほか)
著者等紹介
酒井府[サカイオサム]
1934年東京生まれ。早稲田大学独文専修修士課程、東京都立大学独文専修博士課程修了。獨協大学外国語学部名誉教授。専攻:近現代ドイツ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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