内容説明
マッカーサーの公式の軍事記録、報告書及び通信記録、そして日誌や私文書や個人の日記や生存者とのインタビューなど多様な資料を駆使して彼の生涯を描いた本格的な伝記。生誕から第二次世界大戦終結時に日本が正式に降伏文書に署名した1945年9月までを主に扱っている。
目次
ラッパの音
至福の日々
軍団、軍団、そして軍団
痛ましいジョーク
木工
兵士の中の兵士
顕著な特徴
よろしい!
アメリカ人はあきらめないのだ
陸軍のダルタニアン〔ほか〕
著者等紹介
ペレット,ジェフリー[ペレット,ジェフリー] [Perret,Geoffrey]
アメリカ人とイギリス人を両親に、イギリスで生まれた。高等学校卒業後、1958年から1961年までの3年間アメリカ陸軍に所属した。その後南カリフォルニア大学で1967年に学士号を、1969年にハーヴァード大学大学院で修士号を取得し、その後カリフォルニア大学バークレー校で法律学を学んだ。その後、13冊の著書を執筆したが、特定の大学や研究機関に所属せず、「PBS」「History Channel」などのテレビ局で、歴史関係の番組でのコンサルタントの仕事もしていた
武井望[タケイノゾム]
明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。アメリカ外交史
藤田怜史[フジタサトシ]
明治大学文学部助教、(博士‐史学)。アメリカ外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
2
所詮アメリカ人が書いた本なので、欠陥の多い人物も英雄にされてしまう。フィリピン軍の軍事顧問に就任したマッカーサーは、フィリピンの大統領が脱出する際、個人口座に50万ドルも振り込ませた。アメリカ本土からの支援が不十分だったこともあるだろうが、日本軍には連戦連敗に追い込まれていた。その復讐のため山下奉文は囚人服のまま絞首刑、本間雅春は銃殺刑となった。互いに憎しみ合ったトルーマンとは朝鮮戦争でも反目しあい、ついにマッカーサーは更迭される。原爆の使用許可を求められたのだから当然だろう。天皇との記念写真が懐かしい。2016/04/08