内容説明
向田邦子の魅力の秘密は?彼女の作品づくりの態度を探ることで、面白さと美事さにみち、私たちを引きつけてやまぬその世界を、初めて本格的に明らかにする。
目次
前書き 文学としてのシナリオ(向田邦子に対する誤解;シナリオは文学といえるのか)
第1部 『冬の運動会』の誕生まで(向田邦子の大病;ホームドラマからシリアスドラマへ;執筆のための交渉;二つの別れ)
第2部 『冬の運動会』の解釈(愛情を乞う菊男;向田邦子の食事;青春ドラマとしての『冬の運動会』;遼介の居場所;健吉の隠れ家;男たちを掌中に収めるあや子;葬儀でのバトル;別れと回帰)
著者等紹介
高橋行徳[タカハシユキノリ]
1947年兵庫県生まれ。1977年早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、日本女子大学人間社会学部文化学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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