内容説明
つねに実験的方法に挑み、政治と社会から関心を失わなかったノーベル賞受賞作家グラス。彼の仕事を真正面から論ずる日本で初めての試み。
目次
第1章 ギュンター・グラスの語りとその背景
第2章 過去の内省と現実認識―ダンツィヒ三部作
第3章 複合的形式の実験とグローバル意識―一九六〇年代から七〇年代
第4章 破局を前にした語り―一九八〇年代
第5章 自明性の喪失と重層的・多声的語り―一九九〇年以降
第6章 グラスの内省的語りとその媒体性の考察
著者等紹介
依岡隆児[ヨリオカリュウジ]
1961年高知県に生まれる。東京都立大学大学院人文科学研究科、独文学博士課程中途退学、博士(文学)(東北大学)現在、徳島大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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