内容説明
酷薄な現実の中にも、「たくさんの色どり」を見出して―。激動と不安の時代に、リアリズムを描きながらロマンを夢見る詩を綴った詩人・神保光太郎。青春時代から、戦時中の報道班員の時代もあり、山形から京都・東京・埼玉へと活動の拠点を追求し、立体的に創作活動をまとめた研究の書。
目次
第1章 青春時代―山形中学校・山形高等学校の生活
第2章 詩人としての初期―雑誌『詩と散文』『磁場』『麺麭』
第3章 詩風の転回点―ロマンチスト面とリアリスト面
第4章 短歌時代と報道班員の時代―大正末期から昭和十年代末期まで
第5章 異郷に根をおろす―山形から京都、東京、埼玉へ
第6章 神保光太郎の詩論―「愴しみの克服」を中心に
第7章 子どもをうたう神保光太郎の詩と文章
第8章 神保光太郎から話を聞いた―訪問記の様々
第9章 神保光太郎の書簡
第10章 写真の解説
第11章 神保光太郎年譜
第12章 研究参考文献
著者等紹介
竹長吉正[タケナガヨシマサ]
1946年、福井県生まれ。埼玉大学名誉教授。白鴎大学、埼玉県立衛生短期大学(現、埼玉県立大学)、群馬県立女子大学などでも講義を行った。日本近代文学、児童文学、国語教育の講義を行い、著書を出版。三省堂の高等学校国語教科書の編集委員をつとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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