内容説明
第二次大戦後の静岡県が舞台。少女マキの目を通して描く、憎めない、小ずるいなんでも屋の善助が、次から次へと引きおこす難事件。むかしは日本全国各地の共同体に備えられていた、共同体をはみだしかねない人物を受け入れる周囲の人たちの寛容さ。その寛容さを代表して発揮する、マキの優しい父さん。30年にわたる児童文学歴から生まれた明るく大らかな傑作集。
著者等紹介
佐藤ふさゑ[サトウフサエ]
静岡県出身。第11期日本児童文学学校修了。創作を故関英雄氏・故菊地ただし氏、岩崎京子氏に師事。児童文学「トテ馬車」「さん」の会同人。アンソロジー作品多数。エッセイ・詩
なかのよしこ[ナカノヨシコ]
女子美術大学産業デザイン科卒業。K.K.博報堂にデザイナーとして勤務。退社後フリーイラストレーターとして現在にいたる。公募展、個展、グループ展で、銅版画を発表。2006年~『イラストと手づくり絵本』教室主宰。2009年ボローニァ国際絵本原画展入賞。Society of Illustrators NY会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。