内容説明
おばあちゃんは、ヒロシマの被爆者。美しいピンクの雲は恐ろしい原爆雲だった。祖母から娘、そして孫へと語り継ぐ、被爆体験と、平和への願い。母の体験を語る宇留賀佳代子と、平和の風景を求めて世界を旅する稲田善樹からのメッセージ。
著者等紹介
宇留賀佳代子[ウルガカヨコ]
稲城市在住。会社勤めの後、子育てをしながら、辞書の校正に従事
稲田善樹[イナダヨシキ]
1939年、中国・旧満州生まれ。稲城市在住。サラリーマン生活を送った後、’97年、モンゴルに7カ月間の自転車旅行に出る。その後9回ほどモンゴルを旅する。’04年5月、モンゴル子供権利センターより「モンゴルの子どもたちの教育に貢献」したと、ゴールドメダルを授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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憩子
3
被爆体験をお孫さんの世代に残そうと作られた絵本。2021/07/23
Keiko Yamamoto
0
学徒動員で呉の軍需工場で働かされ、8月6日に原爆の雲を見たおばあちゃんが、その雲の美しかったこと!と思いだす。原爆の後、家に帰るため広島駅で列車を待ちおばあちゃんは被爆した。のどが渇いて放射能で汚染された水をそれとも知らず飲んだ。 娘さんはおばあちゃんの話を残して伝えなければとこの本を出版した。 最後にお孫さんの言葉も掲載されている。 私の母もこのおばあちゃんと同じ経験を語ってくれた。しかし、2年半前に亡くなり、何も残っていない。 この本が出版され本当によかった。2020/08/17