感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シブ吉
49
あの頃、憎らしいほどの強さを誇ったチームと言えば「西武ライオンズ」でした。森監督の就任初年度。セリーグでも盤石の投手陣を誇った広島を相手に、引き分けを挟んで三連敗した86年の日本シリーズ。「今年は広島が二年振りの日本一だろう」と思った矢先の逆転日本一。その年を含め、9年間で8度のリーグ優勝と、6度の日本一を達成、まさに「王者の風格」を漂わせていた事を思い出しました。王者を倒すべく立ち向かうチームや選手たちの姿は、それまで注目度が低かった「パ・リーグ」に光を与えた功績は大でしょう。「森・西武」は、凄かった。2013/09/23
おくりゆう
7
9年間で8回のリーグ優勝、6度の日本一という黄金時代を築いた森・西武の軌跡を振り返った本。その9年間は一つの世代の成熟期にあったのではなく、常勝でありながら、世代交代という二律背反を模索し、結果を残し続ける、巧みな用兵のもたらした黄金期であったのだな、と感嘆。正直、なぜか読みにくさも感じましたが、終わりの文章は帝国の終わりにあって悲しく、美しいです。2013/09/08
ジュンジュン
3
少年時代夢中で見ていたプロ野球を、一言でいうと"常勝西武"。本書を読んでいると、自然に記憶がよみがえってきて楽しめた。それだけに当時を知らないと、本編は活字のみなので味気ないものになるだろう。あとがきで著者が同世代なのも納得。2017/11/13
TAK
2
9年間で8回のリーグ優勝、6度の日本一を達成した森・西武時代はいかに築かれたのかと言う話。ベテランが動けるうちに若手を抜擢して育てる事と生命線でもある投手陣のやりくりをした事、3回は負けられると日本シリーズは7戦目までのシナリオを作っていた事。この3つがキモか。それにしてもここまで考えて野球をやってるチームはどれだけあるのだろうか。中々、無いと思いますね。2013/09/16
Yanabod
2
#seibulions 勇退から19年ようやく本人・当時の選手たちの証言をまとめた森・西武時代の本が刊行されました。広岡辞任後「誰がやっても勝つ」と言われた状況の中で、「育てながら勝つ」を実践し、9年間で8度のリーグ優勝、6度の日本一を果たした常勝西武は森監督のやりくり、深謀があってこそ可能でだったのであり、決して過小評価されてはならない。 著者は森・西武を桃源のベースボールと言っているが、ここまで完成された野球はもう見られないかもしれない。2013/09/14
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