内容説明
自白、復讐、刑罰、私刑の手段として用いられた残酷絵巻。神代の時代から日本には「拷問」と「処刑」が存在した。庶民から皇族などの高貴な人々まで、多くの国民がその犠牲となり、血を流した。本書は、各時代の史料をひもとき、かつての日本で行われた残酷劇を紹介していく。強大な権力がどれほど人を狂わせるか、日本史の闇の史実を今ここに…。
目次
第1章 拷問・処刑の起源を探る―『記紀』の世界の裏側
第2章 貴族社会の拷問と処刑―王朝絵巻の裏に隠された歴史
第3章 武家の台頭で残酷化された刑罰―武士社会が生んだ狂気
第4章 ますます苛烈になる拷問と処刑―戦国武将が紡いだ闇歴史
第5章 泰平の世に潜む残酷絵巻―江戸幕府が定めた拷問と処刑
第6章 明治維新後も終わらなかった残酷劇―明治新政府から昭和の特高まで
著者等紹介
水野大樹[ミズノヒロキ]
1973年生まれ。東京都出身。青山学院大学卒業後、出版社に入社。雑学本、歴史関連本の出版編集を多く手がけ、その後独立しフリーライターとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PukaPuka
3
イスラム国は、西欧の白人も同様の残虐なこと、あるいはもっとひどいことを自分たちにしていただろ、と言う。日本においてもかつては三段斬り、串刺し、火責め、水磔、鋸引き、鼻そぎ、等々、イスラム国がやっているようなことや、その上をいくような拷問、処刑をしていたのである。これはどういうことか。イスラム国はまだ歴史的に日本の戦国時代(拷問・処刑の全盛期)と同じ頃(武器は現代のものだが)という説明で済むのか。日本もたかだか80年前までは、特高が凄まじいことをやっていた。人間の残虐性をどう考えたらよいのだろうか。2016/02/11
七澤
1
年代が近づくにつれて想像も容易くなって身近に感じでめっちゃ怖い2023/10/17