内容説明
マウンドからキャッチャーまでの18.44メートルの間で、バッテリーとバッターの心理戦が繰り広げられている。勝利の方程式を確立する目的は、継投の「迷い」を消すことにある。プロの野球解説者はここを見る!通算224勝投手が、これまでの常識を覆す野球の観戦術・見方を伝授。
目次
第1章 観戦時における投手11の視点
第2章 観戦時における捕手3の視点
第3章 観戦時における野手5の視点
第4章 観戦時における打者5の視点
第5章 観戦時におけるベンチ5の視点
特別編 観戦前に知っておきたい2の視点
著者等紹介
工藤公康[クドウキミヤス]
名古屋電気高校(現愛知工業大学名電高校)を経て、82年に西武ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)へ入団。在籍13年間で8度の日本一に輝き、西武ライオンズのエースとして黄金時代を支えた。その後も福岡ダイエーホークス(現福岡ソフトバンクホークス)、読売ジャイアンツの日本一に貢献。2004年8月17日、対ヤクルト戦で通算200勝を達成した。2011年に現役引退。2012年より日刊スポーツ評論家、テレビ朝日系列『報道ステーション』の野球キャスターをはじめ、野球評論家、野球解説者として活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちろたろう
20
試合の流れというのはなく、心理面の影響とはそりゃそうなんだろうが、それがチーム全体、球場の雰囲気にも変化が及ぶことも多々あるだろうに。 セカンドの守備については興味深かった。 守備体型についてもっと詳しく知りたい。2019/08/23
Emkay
11
投手、捕手、野手、打者、ベンチの各視点から野球観戦のポイントを、著者が解説者時代にまとめたもの。基本論が大部分だが、勉強になったことも。例えば縦軸回転、横軸回転の投手の特徴と調子の見極め。「勝利の方程式」の継投が先発投手にかかっていること。試合の流れはそれを読もうとする選手の力みから来ること。ピンチの後のチャンスは、前のイニングの投手のキャッチボールの長さが原因。そして捕手及びベンチのサインの出し方。全体的にクールな論調だが、敗戦時の選手の態度や練習のキツさに関する部分には精神論的なこだわりが見られた。2019/01/14
つねき
4
最近野球に興味を持ち始めたので読みました。投球の種類、守備位置ごとの特性など何一つ知らない初心者でした。けれど読み進めているうちに基礎的なことも頭に入り、見方のポイントの説明もなるほどと思えるようになり、とても丁寧にレクチャーしてもらった気分です。明日からの中継が楽しみになりました。見方のポイントが多数あったので、少しずつ身に染み込ませたいと思います。2016/05/04
鳥義賊
4
理論派の工藤氏だから期待したけど、理想ばかりで臨場感に欠ける印象でした。ケーススタディーで、実際の試合の場面を取り上げて解説してくれると良かったのになあ。多分1980年代の西武ライオンズが理想にあって書いているんだと思うけど、ファンが魅力を感じるのは勝つことだけではないと思う。野茂やブライアントが力で西武をねじ伏せる姿なんて、最高にクールだったよなあ。2014/03/13
じゃがたろう
3
図書館本。野球に詳しい人にはちょっと物足りないかも…。個人的には、終わりごろにあるサインに関する箇所が興味深かった。2017/10/30