内容説明
釈迦如来を中心とした仏像世界、縁起における曖昧さの背景、道慈が変えた寺観と信仰、建物の構成と所在。資財帳を丹念に読み、その実体を解明する。
目次
序章 『大安寺資財帳』分析の方法と視角
第1章 寺院資財帳とは何か
第2章 縁起はなぜ「大安寺」呼称を無視したのか
第3章 大安寺の基本財産となる仏像
第4章 道慈の「改造大寺」とは何か
第5章 大安寺で最も裕福だった僧の運命
第6章 大安寺食堂はどこにあったのか
著者等紹介
上原眞人[ウエハラマヒト]
1949年生。1979年、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学(考古学専攻)。1979~1996年、奈良国立文化財研究所研究員、同主任研究官。1996~2016年、京都大学大学院文学研究科歴史文化学系教授(考古学)。2016年~京都大学名誉教授・(公財)辰馬考古資料館館長。2019年~(公財)黒川古文化研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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