内容説明
漱石は何を悩んでいたのか?―安重根との異常接近がもたらしたものは何か。過去を照射し、現在に問いかけるまったく新しい漱石像。
目次
第1章 漱石と戦争―戦争観の変化
第2章 漱石と旅順、漱石と京城(漢城)―「満韓ところどころ」と「日記」のあいだ
第3章 漱石と朝鮮(1)―「王妃の殺害」
第4章 漱石と朝鮮(2)―「朝鮮の王様」、「朝鮮の統監府にいる友人」(「それから」)、他者の視線、宗助(「門」)のうめき、「小林」と「吉川夫人」(「明暗」)
第5章 漱石と沖縄―見えない琉球
第6章 漱石の感覚―「他者」の嗅ぎ分け
第7章 漱石の変化―夏目漱石は幸徳秋水をどう見ていたのか
第8章 漱石と娼妓、漱石と芸者
補論 近代公娼制成立をめぐる考察
著者等紹介
関口すみ子[セキグチスミコ]
東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)、元法政大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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