タンゴ―歴史とバンドネオン (新装版)

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タンゴ―歴史とバンドネオン (新装版)

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  • サイズ A5判/ページ数 233p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784862493347
  • NDC分類 764.7
  • Cコード C0073

出版社内容情報

タンゴのルーツをたどり、バンドネオン・ディアトニコという楽器の歴史・構造・特徴を徹底的に追求した労作。日本有数のバンドネオン・ディアトニコ奏者であった著者が、タンゴのルーツ

をたどり、その演奏に欠かすことのできない楽器、バンドネオン・ディアトニ

コの歴史・構造・特徴を徹底的に追求した労作。バンドネオンのボタンと音符

の対照図を付す。

アフリカの踊り、キューバのリズム、イベリア半島のメロディが、南米で出合

い、ブエノス・アイレスで一つに育った。それがタンゴです。

第?部 タンゴ?謎と奇蹟の舞曲

 1 ラプラタ植民地とアルゼンチンの歴史

  黒いマリアの像

  アルゼンチン前史

   ポルトガルのアフリカ征服/コロンの新大陸発見/トルデシージャ条約

  ラプラタ植民地の先住民とスペイン人

   ラプラタ河の発見/スペイン人の新大陸征服/新大陸の先住民族/先住民族とタンゴの関係

  ブエノス・アイレスの建設

   征服者の派遣と植民/スペイン版金比羅の港/ブエン・アイレの聖母はイタリア出身/草原

   の馬の大群は十二頭から

  ラプラタ植民地の独立

   ブエノス・アイレスの再建/アルゼンチンへの経路/牛馬の姿のない壁画/ラプラタ植民地

   の独立

 2 「タンゴ」の語源とその意味の変遷

  タンゴとタンボ、タンボール

   タンゴという言葉はどこから来たか/タンゴをタンボと間違えたスペインの役人

  タンゴマオと呼ばれた人たち

   奴隷売買の案内人/タンゴマオはサントメの住民/ラテン語とポルトガル語の関係

  「タンゴ」という言葉の変遷

   禁断の地「タンゴ」/「タンゴ」で売られた黒人奴隷

  ラプラタ地方の黒人たち

   家事労働、育児を分担/黒人の踊り、カンドンベ/クリオージョという言葉

  モンセラー街の誕生

   バルセローナのモンセラー教会/ブエノス・アイレスにもモンセラー教会が出現/カンドン

   ベを生んだ所

 3 ミロンガからタンゴへ

  カンドンベ・クリオージョの誕生

   ラサ・アフリカーナ楽団/兵営からも生まれた/チーナの部屋(クワルトス・デ・チーナス)

   /カンドンベはモンテからブエノスへ/白人のカンドンベ楽団「ロス・ルウボロス」

  ヨーロッパと新大陸を行き来した舞曲

   ベニスの踊りがアンチル諸島へ/ヨーロッパのタンゴ・アンダルース/パジャーダーのグワ

   ヒーラ

  黒人の歌と踊り「ミロンガ」

   ブラジルの黒人奴隷の言葉/チーナの部屋で生まれたミロンガ/二つのハバネラ/

   リズムの変化

  モンテビデオのラ・アカデミア

   「コム・イル・フォー」(うまくやれよ)/ラ・アカデミアの内部/コルテとケブラーダ/

   異説・ひやかしの踊りミロンガ/コルテとケブラーダ、地方に広がる

  ラ・アカデミアのミロンガ

   歌のミロンガから踊りのミロンガへ/ラ・アカデミアの女性たち/チークダンスのはじまり

  舞曲ミロンガの成熟

   ブエノスのラ・アカデミア/ミロンガの試合/ミロンガを完成させた三つの要素/タンゴの

   元祖・ミロンガ/「ラ・クンパルシータ」のモデル/男性の踊りタンゴ/タンゴは町の踊り

   /ペリングンデイネス(ダンスホール)

 4 クリオージョ・タンゴの誕生

  娼婦とイタリア移民

   オリジエーロ・ネグロの減少/出発は三部形式のソナタ/売春宿と音楽/高級売春宿から名

   曲が生まれた/イタリア移民とコンベンティージョ/ブエノス・アイレス市の近代化

  初期のタンゴ

   最初のアルゼンチンタンゴは?/ピアノ用タンゴの発表/タンゴ・バルトロの謎/初期の曲

   に盗作の被害が続出/ピアノ用タンゴの普及/活躍したクリオージョの作曲家

  タンゴを育てた町

   発祥はモンテ、育てたのはブエノス/歌詞からもブエノスに軍配/ブエノスでタンゴの踊り

   のレッスンが流行

  タンゴ、欧州へ

   黒人たちのものを白い手がヨーロッパへ紹介/一九〇〇年初期のタンゴ/オルケスタ・ティ

   ピカとは/バンドネオンが音楽の性質を変えた/ゴビの演奏活動

  ブエノスのタンゴは、ロス・コラーレス・ビエホから

   混血の舞曲/孤独にみちた草原のフォルクローレ/草原の家畜が集まる所/タンゴの仕上げ

   はイタリア移民/タンゴと歌との関係/完成品はコンチネンタルタンゴ

 5 タンゴの奇蹟

  ヨーロッパ人のアルゼンチン観

  パリ発・タンゴブーム

   花のパリとアルゼンチンタンゴ/タンゴ服の流行/タンゴの道徳性の是非/パリ駐在アルゼ

   ンチン大使の声明

  各国の反応

   ローマ法王タンゴを見る/ドイツの場合/オーストリアの禁止令/北米ではタンゴで裁判/

   社交ダンスのタンゴはイギリス生まれ

  フランシスコ・カナロの登場



第?部 バンドネオン

 1 バンドネオン・ディアトニコという楽器

  二つのバンドネオン

   一つの名称に二種類の奏法!?/アクセサリーとして使用されたバンドネオン/クロマティコ

   とディアトニコ

  複雑な構造をもつバンドネオン

   外部の構造/内部の構造/バンドネオン・クロマティコの音階/複雑な音階配列のバンドネ

   オン・ディアトニコ

  アルゼンチンタンゴの特徴

   バンドネオンの演奏方法/表現テクニックの違い

 2 バンドネオン・ディアトニコの誕生と発達

  バンドネオン生まれる

   名前の由来と誕生地/傷みやすい蛇腹/カーニバル用に作られた

  初期のバンドネオンとその量産

   楽器のボタンは32個から/アルノルドによる量産の開始/アルノルドだけが造ったわけではな

   かった

  アルゼンチンのバンドネオン

   最初にもたらした人は?/バンドネオン以前の楽器/ハーモニカとオルガニート

  バンドネオンの地位の確率

   最初は他の楽器の物まね/バンドネオン演奏の先駆者たち/バンドネオンがレコードに登場/

   多彩なバンドネオンの音色

  バンドネオン・ディアトニコの発展と亜流

   バンドネオンの兄弟たち/新形式のバンドネオン登場か?/ブラジルのバンドネオン

 3 日本のバンドネオンのパイオニアたち

  バンドネオン私史

   アルゼンチン人から見た「日本のタンゴ史」/バンドネオンとの出合い/バンドネオン・ディ

   アトニコを入手/弾いているふりから出発/アルゼンチンでは、バンドネオン・ディアトニコ

   だとわかった日

  日本のバンドネオン奏者

   戦前のバンドネオンのスターたち/一九三八年のタンゴ楽団の実情/「オルケスタ・ティピカ・

   東京」の影響

  バンドネオン・ディアトニコの魅力

   日本固有のバン・ディア、バン・クロ混成楽団/タンゴ技術向上のために/フォルクローレ的

   色彩をもつバンドネオン・ディアトニコの魅力



 付 一九三八年春季ダンスバンド名簿

   一九三八年現在のダンス・ホール



 参考資料

舳松 伸男[ヘノマツ ノブオ]
著・文・その他

内容説明

タンゴのルーツをたどり、その演奏に欠かすことのできない楽器、バンドネオン・ディアトニコの歴史・構造・特徴を徹底的に追求。バンドネオンのボタンと音符の対照図つき。

目次

第1部 タンゴ―謎と奇蹟の舞曲(ラプラタ植民地とアルゼンチンの歴史;「タンゴ」の語源とその意味の変遷;ミロンガからタンゴへ;クリオージョ・タンゴの誕生;タンゴの奇蹟)
第2部 バンドネオン(バンドネオン・ディアトニコという楽器;バンドネオン・ディアトニコの誕生と発達;日本のバンドネオンのパイオニアたち)

著者等紹介

舳松伸男[ヘノマツノブオ]
1930(昭和5)年7月大阪市に生まれる。1954年大阪市立医科大学卒業。1960年大阪市内にて内科医院を開業。1966年タンゴ楽団「ロス・アセス・デ・オーサカ」を結成し、リーダーとして活躍した。日本を代表するバンドネオン・ディアトニコ奏者。1989年10月有志とともにタンゴ楽団「ポナリア」を編成した。2018年3月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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あけの

1
タンゴの歴史の定説とは違った解釈で面白かった バンドネオンのあたりはやっぱり楽器を目の前にしないとわかりづらい2018/07/31

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