内容説明
天皇制への評価、戦争協力、マルクス主義―決して触れることのなかった歴史家のタブーに踏み込む「20世紀史学史」!明治20年代から始まる日本近代史学の120年を超える歩みの中で、歴史家は天皇制と戦争に如何に対したのか。
目次
1 対話・戦後の歴史研究の潮流をふりかえる―対話者・樺山紘一(戦後歴史学の傾向;平泉アジール論の見直し ほか)
2 超国家主義者・平泉澄と「皇国史観」(平泉澄の皇国史観とアジール論;平泉澄の変説について―昭和史学史の一断面 ほか)
3 戦時下、歴史家はどう行動したのか(取り上げる歴史家;平泉澄と羽仁五郎 ほか)
4 西日本と東日本では、どうして歴史観が違うのか(西の歴史家;東の歴史家)
5 網野善彦は戦後歴史研究とどう対峙したのか(回想の網野善彦;網野史学の時期区分 ほか)
著者等紹介
今谷明[イマタニアキラ]
1942年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。日本中世経済史専攻。文学博士。大蔵省・経企庁勤務を経て研究者になる。国立歴史民俗博物館助教授、横浜市立大学教授、国際日本文化研究センター教授、都留文科大学学長を経て、帝京大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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