感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
67
万人受けはしないが、熱狂的な信者に支持されている映画たち。観ている映画は、半分くらいかな。「まぼろしの市街戦」「冒険者たち」「時計じかけのオレンジ」等、私の大好きな作品も多数含まれている。ピーター・ジャクソン「バッド・テイスト」も入っていて嬉しくなる。世間の評判や常識など遥かに超えて、これを作りたかったという剥き出しの作家性が魅力の映画たちだ。ブライアン・デ・パルマ、デヴィッド・クローネンバーグ、ポール・ヴァーホーヴェンといったカルト性の高い監督たちについても語っている。私は、この手の映画が大好きである。2023/05/14
allite510@Lamb & Wool
9
昔「カルトムービーってなんか恥ずかしいよね」と、とあるイケメンに言われたのだが、カルトだけに信仰でありむしろ性癖なので放っといてほしいものである。人のセックスを笑うなであり己の正当な変態性を主張せよなのである。100本に絞らなくてもよかったんじゃないかという気もする。2018/11/30
青葉麒麟
7
作品紹介の文がお行儀良かったので何だか物足りなかった(*_*)色々観たい映画が増えたけど、観てトラウマになりそうで恐い((((;゜Д゜)))特に『ピンクフラミンゴ』2012/05/05
そら丸
7
入門編としては良いのでしょうが、当然この本をチェックするであろう秘宝読者は物足りないし、これがカルトか?という映画も入っているように思います。執筆者もやはり町山さんや柳下さん等に執筆してもらいたかった。次回が韓国編なのもよくわからん。邦画編は?映画秘宝から出すのだから入門編といえども中身の濃縮な名著『悪趣味邦画劇場』のような本をつくって欲しいです。2011/10/16
梟をめぐる読書
6
ネットや雑誌から情報を集めて自前の「カルト映画・作家リスト」を作っていたのも今は昔、こんな本が『映画秘宝』から出ているのですから、いい時代になったものです。一口に「カルト」と言ってもすでにアートの域に達しているものから完全なおバカ映画までその内実はさまざまで、100本並んでいても読者を飽きさせない。作品のカルト性に触れていない、ライターの主観性が強く自己完結的、露骨な女性視点の導入など一部文章に難アリと感じました。2012/01/22