内容説明
業界を20年以上見続けてきたNo.1辛口アナリストが、指し示す復活への設計図。「ITからEE(エネルギー&エコロジー)、インフラ輸出へと舵を切れ」。
目次
第1章 ITはWINTELからA Ghostへ―電子ITで日本の巻き返しは厳しい
第2章 インフラへ注力せよ―もはや韓国・台湾を敵とせず
第3章 成長分野は重電、白物、エネルギーとインフラ、地域では脱BRICs
第4章 リーマンショック後の予測を振り返って
第5章 経営の変化を追う―年代別で違う垂直統合への回帰
第6章 政府の役割、教育のあり方、金融からの関わり方
第7章 主要企業の紹介と比較
著者等紹介
若林秀樹[ワカバヤシヒデキ]
京都府福知山市出身。1984年東京大学工学部、86年同大学院卒。同年野村総合研究所に入社、技術調査部を経て企業調査部主任研究員、ドレスナークラインオートベンソン証券、JPモルガン証券、みずほ証券で、通算、電機のアナリスト歴20年以上のキャリア。日本経済新聞の人気アナリストランキングで、97年より4年連続1位など1位5回、10年間で平均2位にランクされた。2005年秋にヘッジファンド「フィノウェイブインベストメンツ」を共同設立、同社社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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T坊主
0
近い将来日本勢が生き残れるのはコストとボリュームだけの汎用品で、サードベンダーとして、リスクヘッジ用として使われるかもしれないと。AGHOST時代は、一度開発の主流から外れると、その影響は長引き、更に取り返しのつかないことになるかもと。IT端末では日本はすでに世界から置き去りにされていると。今後参入すべきは素材(化学ー硝子、フィルム,タッチ パネル、電池)、インフラ市場 。 マーケットは南米、アフリカとの事。2011/08/24
koji
0
一人あたりGDPを、マーケットが成り立つ国の指標としている点は正しいと思います。また、山犀機メーカーの台頭、日本がEE、インフラに注力すべきとする主張は「ナルホド」と思いました。しかし、東日本大震災の後では、もっと違った風景が必要ではないかと思いました。人間の想像力を超えた災害への対応は、アナリストでは無理だと思いまが・・・。出版のタイミングが一寸という感じです。2011/04/25