内容説明
チェーン店舗の店長は「現代の奴隷制度」というべき残酷な状況にある。その要因は、本部だけが有益な契約構造と、現場の劣悪な労働環境にあった！コンビニエンスストアの店長は、なぜ本部を相手に裁判を起こしたのか？居酒屋チェーン店の店長が“未払いサービス残業代”を勝ち取った方法とは？大手ファミリーレストランの店長が過労死した理由とは―？チェーン店舗の現場に巣食う“モラルハザード”という病理が家庭崩壊を生み、超低賃金の労働条件が過労自殺を引き起こす！豊富なデータと緻密な取材をもとに検証する、本部と店舗をつなぐ構造的問題と“カネの正体”―。日本の店長を奴隷的環境から解放するための道筋を徹底追究する。
目次
第１章 激安労働力の餌食となるチェーン店の店長
第２章 チェーン店の店長になるには？―フランチャイズに流通する“カネの正体”
第３章 フランチャイズ店長の過酷な実態
第４章 現代の奴隷制度＝「雇われ店長」
第５章 モラルハザード化する労働現場の実態
終章 激白！現役マクドナルド店長・高野廣志氏
著者等紹介
佐藤治彦［サトウハルヒコ］
１９６１年生まれ。慶應大学商学部卒。東京大学社会情報研究所教育部修了。ＪＰモルガン、チェースマンハッタン銀行勤務、金融誌記者などを経て事業戦略作成、人事労務、販売促進などをアドバイスする経営コンサルタントに。またテレビ、ラジオ、雑誌などで経済とお金について解説（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南
13
人間１人でこなせる量は、少ないと思う。8時間労働でも、普通に疲れる。休息をとらないと、続けられないはず。長時間労働をしている人は、もうその時点で余裕がないんだから、それ以上追い詰めてはいけない。残業代を払わないというより、働いてもらう時間を搾り取らないとやっていけないってことは、やっぱりどこか無理があるってこと。上層部に知恵があるなら、発揮してもらいたいし、ないなら同じ環境で働いたらどうか、と思う。 店長の給料はアルバイトなら50万円かかる仕事量なら、最低限それは上回らないと…文句出るでしょう。2018/05/14
ほっそ
5
みんなが知ってるお店の実態。 コンビニの裏側はこういうことだったのか・・・2015/03/30
おおかみ
3
リアルな「名ばかり管理職」の実態。問題の所在が簡潔に示される。2009/01/02
itotto
1
これ読んじゃうとコンビニとかマックに気軽に行けなくなるな2009/02/01
やまぐち
0
コンビニのフランチャイズがこんなにも残酷な制度とは思わなかった。企業が生き残るために人を消費するほかに、方法を考えなければならない。
