内容説明
猫も杓子もとばかりにトヨタ生産方式は世界中に広まり、「最強にして最良」と礼賛一色の状況が続いているトヨタ。だが、完全無欠と思われたトヨタの「綻び」が次々と表面化している。止まらないリコール、明るみに出る偽装請負、頻発する労災訴訟…。「自分の城」を拡張させるために政財界の中枢に進攻し、非常識なまでのゲンテイを下請けに押しつけ、乾いたタオルは知恵で絞り切る―その姿は本当に世界から称賛されるに値するものなのか?ワーキングプアや過剰なまでの働きすぎといった現代ニッポン社会の矛盾を詰め込んで突っ走るトヨタの前に赤信号を灯せ。
目次
第1章 トヨタは元気…、だがクルマはトヨタだけではつくれない―足元に山積する矛盾
第2章 下請け企業の悲鳴―まわりを見ればパート・派遣・請負・高齢者・外国人ばかり
第3章 きつい・安い・短い―使い捨て同然の期間従業員
第4章 乾いたタオルは知恵で絞れ―トヨタの働き方、働かされ方
第5章 トヨタの「人権感覚」「人間性尊重」の欺瞞―企業人の前に個人の人権を
第6章 トヨタ車は「ジミンカー」―政財界を牛耳るトヨタの野望
第7章 なぜ不祥事が続発するのか―トヨタの品格を問う
著者等紹介
伊藤欽次[イトウキンジ]
愛知労働問題研究所副所長。1926年生まれ。40年間、自治体労働運動に従事。1988年9月、愛知労働問題研究所創立に参画、事務局長を経て現職にいたる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 洋書
- PULPA NEGRA