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イタリア病の教訓

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784862481757
  • NDC分類 332.37
  • Cコード C0236

内容説明

主要先進国のなかで国債に最高格付けがついていないのはイタリアと日本だけということをご存じだろうか?しかも、日本の格付けはイタリアよりも低い。それは金融市場からイタリアよりも「危ない」と見られているからだ!「停滞の10年」を経験し、若者の雇用が不安定化した両国は、慢性的な財政赤字、上がらない労働生産性、打破できない既得権益などの問題を抱えたうえに、先進国のなかでは最も早く人口減少社会に突入する!日本はもうイタリアを「落ちこぼれ」扱いすることはできない。

目次

第1章 対岸の火事ではないイタリアの「停滞の一〇年」(「美しい国」の苦悩;取り残されるイタリア ほか)
第2章 イタリアの「停滞の一〇年」はなぜ生まれたか(先進国最下位の生産性上昇率;中国の台頭とIT革命 ほか)
第3章 金融市場が不安視する財政(消えたユーロ参加に伴うボーナス;「からくり」への依存体質 ほか)
第4章 「二〇〇六年体制」はイタリア病を治癒できるか(「停滞の一〇年」からの脱出をめざす「二〇〇六年体制」;ノーベル経済学者たちの処方箋 ほか)
第5章 イタリア病に学べ(この世で生き残るのは変化に対応できる生き物;「人口オーナス」時代だからこそノーという技術が必要 ほか)

著者等紹介

松本千城[マツモトチシロ]
1975年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、1998年に大蔵省(現・財務省)に入省。2000年から2002年にかけて英国ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスおよびストラスクライド大学で、経済学修士号(MSc in Economics)および金融修士号(MSc in Finance)を取得。財務省大臣官房総合政策課、主計局調査課などでの勤務を経て、現在、在イタリア日本国大使館勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Haruka Fukuhara

4
財務省の人が書いてて面白かった。この本が出てから10年。イタリアはどう変わったんだろう。2017/03/26

unpyou

2
財務省官僚の書いたイタリア経済の現地からの報告。2006年当時、第一次プローディ政権下の状況なので現在とは異なる点多数。失業率が1997年の11%強から8%弱まで低下していることをよい傾向としてポジティブに記述しているが2015年現在の失業率は12%を突破していたりする。だがイタリア経済こ構造的課題と日本を比較した記述は面白い。今時であれば、イタリアの零細手工業が課題とされてきた大型産業化を忌避して技術高度化、ブランド価値向上で切り抜けつつある事を地方創生、ブランドグローバル化と紐付けた論にするのだろう。2016/02/21

ispanoman

0
ユーロ導入国のイタリアと日本を比較するというよりも、イタリアの社会事情が病的であるという事例をあげ、外圧により変化することで病気の程度を軽減しつつあると云う。日本社会の特異性をあげつらうのではなく、少しずつでも変化させてきたこの国の可能性は未だ未だあると思うことが出来た。2015/01/16

カルロス

0
脱税するのが当たり前。違法であろうと摘発されない。摘発する前にお目こぼし法案が出る。イタリアって変わった国だと感じました。2011/04/24

Βουλγαροκτόνος

0
古い本だが、戦後〜2000年代前半までのイタリア経済について学ぶには最適の本。薄くてすぐに読める▼イタリア経済の戦後の快進撃を初めて知る人も多いだろう。一方「食べ物とサッカーしかない」と酷評されるのはある意味で想像通り▼筆者が期待をかけたプローディ内閣は、各種改革を遂行するも、連立左派9党の調整に最後まで苦しみ2年で瓦解。まさかベルルスコーニが戻ってくるとは、筆者も夢にも思わなかったろう(その後も政界に厳然たる力を持つ)。2024/03/24

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