内容説明
フリーター、ニート、派遣が出現した時期は、就職氷河期と重なっている。ネットカフェに寝泊りする若年ホームレス、自分探しの泥沼にはまりキャリアパスから外れていった者、その一方でベンチャー志向者や拝金主義的なヒルズ族も輩出した就職氷河期世代の知られざる実態に迫る。
目次
第1章 シミュレーション就職氷河期世代の近未来(非正規雇用層の固定化と階層意識のねじれ;縮んでいくパイの奪い合いで「既得権者」だけが肥え太る ほか)
第2章 就職氷河期の傷跡はまだ癒えていない(就職率が5割台にまで落ち込んだことのある就職氷河期世代;サラリーマン批判とフリーター礼賛が行き着いた場所 ほか)
第3章 統計から見る就職氷河期世代の収支決算(悪化の一途をたどった「失われた十年」の若年失業率;2倍以上が当たり前の状況から1倍割れにまで転落した大学新卒の求人倍率 ほか)
第4章 就職氷河期の既視感(『大学は出たけれど』的状態だった昭和初期の「絶対零度期」;昭和初期にあった世代間格差とは ほか)
第5章 就職氷河期は果たして清算されるのか(新卒で就職できない人間は「欠陥品」―「キリギリス」の悲惨な未来;「正社員は勝ち組ではない」―未来を閉ざされた「アリ」の行方 ほか)
著者等紹介
宮島理[ミヤジマタダシ]
1975年生まれ。山形出身の大阪育ち。現在は関東在住。東京理科大学理学部物理学科中退後、IT系企業設立を経て1996年からフリーライターになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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