内容説明
人の脳の機能と限界を理解して、ゲームはどう知覚されるか、どんな情動や動機を引き起こすか、プレイヤーはどのように操作するかを先読みしなければなりません。本書は、読者が魅力的なゲームの成功要因を特定し、より効率的に成功への糸口を発見できるようになることを目的としています。
目次
ゲーマーの脳に着目すべき理由
脳に関する概要
知覚
記憶
注意
動機づけ
情動
学習原理
脳を理解する
ゲームユーザー体験
ユーザビリティ
エンゲージアビリティ
デザイン思考
ゲームのユーザー調査
ゲームアナリティクス
UXストラテジー
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ディス
4
〇。人は物事をどのように認知するのか…から、体験をデザインする際の重要なポイントを考えていく一冊。基本的に作り手のための本ですが、ゲームレビューと分析を詳しくやりたいファンにも役立つ内容です。あのゲームがつまらない/面白いのはなぜ?を分解したいとき、足掛かりになる内容だと感じました。2024/08/20
Jey.P.
0
認知科学の観点からゲームUXの設計を学ぶ本。ゲームデザインに活用できる認知科学の知識をまとめた前半と、プレイヤー体験の設計や、実現するための手法について書かれた後半。より掘り下げられているのはメカニズムの詳細設計よりも、オンボーディング、UI、レベルデザインなどだが、「ゲームデザイン」の領域が網羅的に示されているので、メカニズム面を掘り下げるゲームデザイン本を読む前の基礎としても有用。2020/10/20
シバワン
0
★★★★★ゲーム理論だけでなく認知心理学などの理論も体系的に学ぶ事ができる。その中でも「エンゲージアビリティ」は興味深く「エンゲージアビリティ」に「アビリティ」という接続語を付けることで、ゲームにどの程度エンゲージ(没入度や没入レベル)できているかという意味を持たせており「ユーザビリティ」がゲームをどの程度適切に使用できているかについて表している事と同様。この概念はプレイヤーがゲームをどのように知覚し理解するか、どのようにゲームを操作するか、その操作を通じてもたらされる情動や没頭を意味している。2020/04/01