内容説明
私たちはゲームを「楽しい」ものであると考えていますが、その認識は正しいのでしょうか?本書はこの常識に疑問を投げかけます。人間には成功したい、有能であると感じたいという基本的な願望があります。一方、ゲーム中の落とし穴に引っかかれば、無能であることを感じるのも確かです。それでもプレイヤーは、ゲームという行動を選んでいます。不幸な気持ちにさせるとしても、なぜ私たちはプレイを続けるのでしょうか?本書では、このパラドックスを探求し、失敗という視点からゲームデザインを見つめます。本書はゲームに関心を持つ方はもちろん、エンターテイメント、アート、教育に携わる方へのヒントとしても、お読みいただけます。
目次
1 はじめに:失敗のパラドックス
2 失敗のパラドックスと悲劇のパラドックス
3 失敗の心理
4 ゲームにおける失敗のあり方
5 架空の失敗
6 失敗のアート
著者等紹介
ユール,イェスパー[ユール,イェスパー] [Juul,Jesper]
ニューヨーク大学の修士課程である「Game Center」の客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうづき
2
想像してたほど具体的な話ではなかったけど、「失敗しないゲームはつまらない」というのは確かにそのとおりだと思えて興味深かった。ゲームで・失敗する、というのはどういうことなのか。考える材料としては良いのではと思います。2016/08/29
みつき
2
心理学的な話は面白かったが、ゲームに対してかなりマイナスイメージを持っているような印象を持ってしまう。2016/07/14
ああああ
1
ゲームで失敗するのは嫌いですが、 失敗しないのはもっと嫌いです。 この矛盾に対する説明は多数あり、この本ではその多くについて説明していきます。 しかし、 まずはこの奇妙な状況を整理してみましょう。 世界中の何億もの人々が毎日ゲームをプレイしており、そのほとんどの人がプレイ中に失敗を経験します。 誰もが「成功したい」「自信を感じたい」という基本的な欲求を持っていると言って間違いないでしょう。 しかしゲームプレイp、22024/11/29
SDK007
0
ゲームデザインの本ではないのでそれを期待して読むと後悔する。哲学、心理学方面から失敗に対する考察は中々面白い。2016/05/01
トルネードG&T
0
ゲームデザインの本というよりはゲーム論・ゲーム哲学の本。深夜に眠い状態で読んだら全く理解できなかったので寝て起きて確認してみたら普通に難しい内容だった。洋書翻訳なので具体例で挙げられているゲームが海外の物が多いのもピンと来にくさに拍車をかけているように思える。2016/03/20
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