内容説明
武家史とともに始まった島津氏の歴史。平安末期に台頭した武士団は、朝廷との暗闘、源平合戦を経て、鎌倉幕府の成立により権力を掌握、武士の時代が始まる。南北朝、室町幕府と権力が変遷する中、群雄が割拠し血で血を洗う国盗りの時代、島津一族内でも権力闘争が勃発。後に島津中興の祖と称される日新斎・貴久親子は内乱を制し、貴久の実子義久・義弘ら四兄弟は、薩隈日三カ国の統一を手始めに九州制覇への道を突き進む。
目次
第1章 島津一族の黎明期(島津氏の出自をたどる;武士の台頭と島津氏;天下騒乱;忠久・忠季兄弟が御家人となる;鎌倉暮府のスター卜と忠久の出世)
第2章 鎌倉幕府の隆盛と滅亡(薩隅日三カ国守護職;後鳥羽上皇と幕府の成立;元の襲来と九州の御家人;鎌倉幕府の滅亡)
第3章 南北朝と島津一族(島津貞久による基礎固め;南北朝の動乱;骨肉の争い観応の擾乱;九州の混乱)
第4章 島津氏の混迷(味方か敵か、九州探題今川了俊の下向;南北朝合一;島津本宗家、奥州家に移行;総州家の断絶)
第5章 戦国大名島津その格闘(果てしなき泥濘の道;島津本宗家の暗黒時代;島津本宗家、奥州家から相州家に移行する;終わりなき戦い;薩摩・大隅両国の統一;薩隅日、三カ国制覇成る)
著者等紹介
須田慎太郎[スダシンタロウ]
1957(昭和32)年千葉県生まれ。報道写真家・文筆家。日本大学芸術学部写真学科卒。在学中から日本報道写真の先駆者・三木淳氏に師事。1981年~1991年、写真週刊誌『フォーカス』(新潮社)専属の報道カメラマンとして活動。1986年日本写真協会新人賞受賞。2005年~2007年『ZOOM Japan』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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