内容説明
欧米の常識をこえる中国の大躍進。どこへ向かうのか、第一人者の分析。米国の「反中国大合唱」をよぶ中国のモンスター化。米中衝突は宿命か?いずれ民主化は実現するのか?日本は米中対立にどう向きあうべきか?中国研究の泰斗が、その全体像と近未来をはじめて明かす力作。
目次
序文 ウクライナ戦争と中国の試練
「超新星爆発」が進行中の中国
核融合の仕組み―中国パワーの形成
習近平時代―未知への新しい長征
反腐敗闘争―「荒治療」背後の危機感
マグマと溶岩流―中国社会の深層を覗く
「第四次産業革命をキャッチせよ」―目標牽引型の中国経済
二つの巨大惑星の衝突―米中摩擦の行方
中国外交の再検証―現行秩序内の「現状変更国家」
「必殺技」戦略―旧ソ連の教訓を汲んだ軍事力整備
鳴くまで待とう―中国の台湾統一戦略
香港と新疆―「国民国家」に脱皮する陣痛
2050年の中国―「現代化強国」でもカオスでもない
日中関係―「座標軸」の漂流と迫られる「再選択」
著者等紹介
朱建榮[シュケンエイ]
東洋学園大学教授。1957年上海市生まれ。華東師範大学卒業。学習院大学大学院で政治学博士号を取得。学習院大学・東京大学・早稲田大学非常勤講師、米国ジョージ・ワシントン大学客員研究員、米国ロンドン大学東洋アフリカ学院客員研究員を経る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Oki
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筆者は習近平はプーチンとはだいぶ違うと見ているようだが、政敵を次々と葬り独裁を進める習近平はプーチン側にかなり近いように見える。 周囲をイエスマンだけで固め、ウクライナを3日で制圧できると判断を誤ったプーチンは大失敗をして大きな損害をもたらしたギャングの親分さんだが、ロシア国民は大失敗者 を変えれていない。結果、ロシアは巨大な北朝鮮になりつつある。 マキャベリの言葉を思い出す。 「市民間に平等が存在しない国では、共和制は成立しえず、存在する国では、君主制 は存在しない。」 2023/09/16
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