目次
はじめに(好まれる表現・嫌われる表現;捉え方;グローバル化した英語;本書のねらい)
1 文化圏が好む書き方(カプランの書き方地図;アラブ人の英語;東洋人の英語;鳥飼玖美子氏の提言)
2 英語的書き方(書き方ガイドライン;日本語的書き方;英語的書き方;日英の文章スタイルを比較する;英語の言語特徴と書き方ガイドライン)
3 実践例の研究(パラグラフ;エッセイ)
4 発展的な書き方(メタファー英語;メタファーを取り込む)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サアベドラ
11
英語話者と日本語話者に好まれる文章スタイルをそれぞれ紹介し、英語で文章を書く際の注意点をまとめた本。曰く、日本語では「1.読み手の予備知識と察しを期待して、2.自分の話を融かし込み、3.言いたいことは最後まで引き延ばしてためらいがちに書く」スタイルが、英語では「1.読み手の予備知識はゼロを前提に、2.自分の話をソトに出し、3.言いたいことから一直線に配置してズバッと書く」スタイルが好まれるという。要するに大学などで教えられるレポートや論文の書き方と基本的に同じで、それを英語でやればよいということですかね。2013/08/24
yasukotta
0
日本語と英語の表現スタイルの違いを認知言語学的な立場からとてもわかりやすく説明しています。有名なカプランのCultural thought patternsの論文や日英語の語順について言語類型論的に言及したりしています。予備知識がなくても読めるはずです。むしろ予備知識がない読者が対象の一冊です。2020/02/13