内容説明
チェーホフの作品に内在する「光」とは?著者は、誤ったチェーホフの人間像を正してから、作家の創作技法の解明に進む。
著者等紹介
斎藤徹[サイトウトオル]
1934年東京生まれ。早稲田大学露文科卒。一橋大学社会学研究科修士課程修了。私立女子高校に勤務。定年退職後、コロレンコの作品の邦訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆれる
1
短編の題をはじめ独自の翻訳を施してあり、それはそれで結構なのだろうが、原著がそうであるのだから注釈はつけない、「知らない人名、事項などは飛ばして結構である」というのはあんまりじゃあないかしらん。とはいえなんとか読み進める限りにおいて仮に神西清氏がこの本を訳されていたとしても内容にさしたる差はなかったかもしれない。 その意味合いにおいてはそのあとに続く「それよりも、チェーホフの作品をひとつでもよい、読んで(あるいは再読して)ほしい」というのは間違いではないかもしれない。では複雑骨折たるこの書物は一体? 2014/12/19