Japanese James Joyce Studies<br> ジョイスの迷宮(ラビリンス)―『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法

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Japanese James Joyce Studies
ジョイスの迷宮(ラビリンス)―『若き日の芸術家の肖像』に嵌る方法

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  • サイズ B6判/ページ数 302,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862090621
  • NDC分類 933
  • Cコード C1098

出版社内容情報

■『肖像』100周年記念論集―■本年2月刊行の『ジョイスの罠』(『ダブリナーズ』100周年記念論集)につづく文学評論の力作。■「原=肖像」から『スティーヴン・ヒアロー』を経て『肖像』へと至る10年の歳月は、ジョイスがジョイスになるためにくぐり抜けなくてはならない迷宮だった。光と空を、出口を求めて暗がりのなかで紡がれた言葉を、ジョイス研究の先端をゆく10人の研究者が読み解く。

●おもな目次=〈アリアドネの糸〉となる10の論考と21のコラム
まえがき(道木一弘)
『肖像』―構成とあらすじ、登場人物相関図(小林広直・南谷奉良・金井嘉彦)
本編
第一章 おねしょと住所―流動し、往復する生の地図(南谷奉良)
第二章 『若き日の芸術家の肖像』における音響空間(平繁佳織)
第三章 自伝性と虚構性の再考―『若き日の芸術家の肖像』におけるずれた時間軸の狭間から(田中恵理)
第四章 〈我仕えず〉、ゆえに我あり―間違いだらけの説教と狡猾なスティーヴン/ジョイスの戦略(小林広直)
第五章 盲者の視覚―『若き日の芸術家の肖像』における語りと視覚(横内一雄)
第六章 アクィナス美学論の〈応用〉に見る神学モダニスト的転回(金井嘉彦)
第七章 ヴィラネル再考―ジョイスとイェイツの間テキスト性について(道木一弘)
第八章 象徴の狡知―『若き日の芸術家の肖像』あるいはショイス版「実践理性批判」
(中山 徹)
第九章 スティーヴンでは書けたはずがなかろう―ヒュー・ケナー『肖像』論における作者ジョイスとスティーヴンの関係性(下楠昌哉)
第十章 スティーヴンと「蝙蝠の国」―『若き日の芸術家の肖像』における「アイルランド性」(田村 章)
附編
『肖像』を読むための二一項(執筆者全員による)
フォトエッセイ(本編各章末に収録)
あとがき(金井嘉彦)
執筆者紹介、引用・参考文献一覧、索引


金井 嘉彦・道木 一弘[カナイヨシヒコ ドウキカズヒロ]
金井嘉彦(かない よしひこ) 
一橋大学教授。著書 『ジョイスの罠―「ダブリナーズ」に嵌る方法』(編著、言叢社、2016年)、『ユリシーズの詩学』(東信堂、2011年)、『ジェンダー表象の政治学―ネーション、階級、植民地』(共著、彩流社、2011年)ほか。
道木一弘(どうき かずひろ)
愛知教育大学教授。著書・主要論文『物・語りの『ユリシーズ』― ナラトロジカル・アプローチ 』(南雲堂、2009年)、『英文学の内なる外部―ポストコロニアリズムと文化の混交』(共著、松柏社、2003年)ほか。

南谷奉良・平繁佳織・田中恵理・小林広直・横内一雄・金井嘉彦・道木一弘・中山 徹・下楠昌哉・田村 章[ カナイヨシヒコ ドウキカズヒロ ナカヤマトオル シモクスマサヤ タムラアキラ]
南谷奉良:一橋大学言語社会研究科博士後期課程在籍。横浜国立大学・専修大学非常勤講師。平繁佳織:ユニヴァーシティ・カレッジ・ダブリン英文学研究科博士課程在籍。田中恵理:九州大学博士後期課程在籍。小林広直:早稲田大学文学学術院博士課程在籍。早稲田大学文学学術院英文学コース助手。横内一雄:関西学院大学教授。中山 徹:一橋大学教授。下楠昌哉:同志社大学教授。田村 章:金城学院大学教授。

内容説明

暗がりのなかで手探りすることばがある。「原=肖像」から『スティーヴン・ヒアロー』を経て『肖像』へと至る10年の歳月は、ジョイスがジョイスになるためにくぐり抜けなくてはならない迷宮だった。光と空を、出口を求めて暗がりのなかで紡がれた言葉を、10人の研究者がいま読み解く。

目次

ジョイス『若き日の芸術家の肖像』―構成とあらすじ、登場人物相関図
本編(おねしょと住所―流動し、往復する生の地図;『若き日の芸術家の肖像』における音響空間;自伝性と虚構性の再考―『若き日の芸術家の肖像』におけるずれた時間軸の狭間から;“我仕えず”、ゆえに我あり―間違いだらけの説教と狡猾なスティーヴン/ジョイスの戦略;盲者の視覚―『若き日の芸術家の肖像』における語りと視覚;アクィナス美学論の“応用”に見る神学モダニスト的転回;ヴィラネル再考―ジョイスとイェイツの間テクスト性について;象徴の狡知―『若き日の芸術家の肖像』 あるいはジョイス版「実践理性批判」;スティーヴンでは書けたはずがなかろう―ヒュー・ケナー『肖像』論における作者ジョイスとスティーヴンの関係性;スティーヴンと「蝙蝠の国」―『若き日の芸術家の肖像』における「アイルランド性」)
附編(『若き日の芸術家の肖像』を読むための二一項;フォトエッセイ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

水紗枝荒葉

1
ジョイス『若い芸術家の肖像』出版から100年を記念して出された論文集。おねしょ論に始まり音響空間論や批評史の検討など、多様な論考が揃っている。それぞれ20ページ前後でまとまっていて読みやすい。個人的には『肖像』第5章の「応用アクィナス学」から神学モダニズムとの関係を論じた金井論文が面白かった。生徒監とのぎこちない美学議論の裏には信仰に関わるスリリングな対立が潜んでいる。2024/05/21

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