声で人を読む発想―コミュニケーションで主導権を握る声の読み方、使い方

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784862040848
  • NDC分類 809.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

声には、ホンネ・性格・心理すべてが表れる! 
声研究の第一人者である著者が、声の読み方から使い方までを懇切丁寧に解説する。
対上司/部下、営業・会議・交渉……のビジネスの場に、また恋人や家族との日常会話にも活用できる最強のコミュニケーション術。

第1章 声で、人は9割見抜ける
人は「声」によって、コロッと騙される/声を読むことで、わたしが勝ち取ったスゴい成果/声がわかれば九割型、相手もわかる/古代から伝えられてきた「声で人を読む」発想/「拒否的な声」の人ほど、商談が成立する可能性は高い/声が読めれば、こんな“戦略”が可能になる/大きな声、元気のいい声、明るい声にダマされるな/「棒読みしているとき」と「真摯に話しているとき」の声の違い/コミュニケーションは“声を読んで”こそ成立するもの/声は“その人”を反映している
第2章 声には、その人のすべてが表れる
「ウソを言うとき」に表れる声の特徴/感情がこもる前の「基準の声」を知る/声が「開く・閉じる」「高い・低い」かで相手の性格がわかる/[感情型」タイプは正論に弱い?/形式的にしか挨拶をしていない人の声/早口で喋る人は、「視覚優先」でものを考える人?/声で相手の性格を見抜くヒント/声の微妙な変化に注意せよ/声によって相手の心理を見抜く/「声に変化のない人」も要注意
第3章 実際に声を読んでみよう
ケース1 アナウンサーの声を読んでみる
アナウンサー的発声の“長所”と“短所”/「好かれる」ことを優先するか、「伝える」ことを優先するか/有名なニュースキャスターの声を読んでみる
ケース2 家族の声を読んでみる
親しいからこそ見過ごしてしまう声の変化/「自分の感情」にとらわれては、会話もすれ違うだけ
ケース3 上司の声・部下の声を読んでみる
部下や後輩の声に、どのくらい注意を払っているか/声によって「部下のタイプ」を見抜く/たとえば、このお客さまには、どんな声の営業担当をもってくる?/上司の声をどのように読むか
ケース4 営業マンの声を読んでみる
気持ちの入ってない声は、意識するだけでスグ感じ取れる/声の「人間らしさ」に注目する/「ダマそうとしている相手」を見抜く術
ケース5 お客さんの声を読んでみる
「好印象を与える声」と「悪印象を与える声」/「厳しい声」の顧客こそ大事にせよ
第4章 声で主導権を握る会話術
相手の心理を誘導する二つの声の戦略法/戦略発声法……声のグー・チョキ・パー/ペーシング……相手と同じトーンの声で対応する/「声の戦略」を親子間の会話に生かす…親子ゲンカにならない声の使い方/上司との会話に「声の戦略」を生かす…上司のわがままをどう交わすか/部下との会話に「声の戦略」を生かす…ブラフを使って部下にクギを刺す/ストロークによって部下のモチベーションを上げる/セールスパーソンに声を使い分けて対応してみる/顧客に対して「声の戦術」を活用する
第5章 声力を高めれば、効果倍増
呼吸を強くするトレーニング/姿勢をよくするトレーニング/アゴを柔らかくするトレーニング/「開いた声」を出してみる/「閉じた声」を出してみる/声のスイッチを切り替えるトレーニング(1)/声のスイッチを切り替えるトレーニング(2)/声を回すトレーニング/朗読のトレーニング/声の疲れをとるマッサージ

 口やかましい上司に意見を通す……。
 ものわかりの悪い部下を、思うように動かす……。
 不機嫌な顔をしている顧客に、商品を購入してもらう……。

 コミュニケーションがいつも難しいのは、相手の心の中が読めないからだ。
 したがって、何を言っても、どのような言葉を使っても、なかなか自分の思うように相手は動いてくれない。そんなときに、相手の心理をズバリ見抜くことができたらなあ……と、私たちはいつも思う。
 そんな方法は、はたして存在するのだろうか?

 本書では読者の皆さんに、一つのヒントを示唆したいと思う。
 それは相手の「声」に注目してみたらどうか、ということである。

 私は保険会社のマネジャーとして長く営業の世界にかかわり、現在は独立して、交渉の専門家として活動している。そのかたわら、二つの大学で交渉学や企業のリスク管理、プレゼンテーションについて教鞭をとる立場にもなった。
 しかし一貫してライフワークとして行なってきたのが、歌手としての活動である。すでにこちらもプロとして、イタリアやスペイン、チェコなどで演奏活動をしている。さらに現在は、コペルティ(マンツーマンのヴォイス・トレーナー)として発声法を指導するようにもなった。
 昔から歌手としての勉強を続けてきた私は、人とのコミュニケーションにおいて、声そのものを非常に重視してきた。それは「商品を売る」という仕事や、「部下を生かす」という仕事に大きく貢献してきたし、その結果が「戦略発声法研究所」を立ち上げる土台にもなっているのだ。

 相手の声を読むことができれば、コミュニケーションにおける自分の立場は、非常に優位になる。しかも表情や外見、あるいは巧みにつくった売り文句や美辞麗句と違い、多くの人間は声を偽る術を知らない。
 よって本音を見抜くには、絶好の材料になるのである。

 本書で紹介するのは、私が長年にわたって蓄積してきた「声を読む」ための方法論である。また、ただ単に声を読むだけでなく、「その声にどう対応するか」のノウハウとして、後半では自らの声の出し方についても述べていきたい。
 コミュニケーションに悩む多くのビジネスパーソンだけでなく、「夫婦でよくケンカをしてしまう」「恋人の気持ちが読めない」「強面のセールスマンを、うまく撃退できない」などなど、日常の会話で苦労している人たちに対しても、本書はお役に立てることと考えている。
 ぜひ、これから述べることを、あなたの人生の一コマ一コマに役立てていただきたい。

内容説明

上司の尖った声には、閉じた声で理論的に坦々と応じよ。営業、会議、交渉…の場で効果テキメン。声に潜む相手のホンネ・性格・心理がわかる。

目次

第1章 声で、人は9割見抜ける(人は「声」によって、コロッと騙される;声を読むことで、わたしが勝ち取ったスゴい成果 ほか)
第2章 声には、その人のすべてが表れる(「ウソを言うとき」に表れる声の特徴;感情がこもる前の「基準の声」を知る ほか)
第3章 実際に声を読んでみよう(アナウンサーの声を読んでみる;家族の声を読んでみる ほか)
第4章 声で主導権を握る会話術(相手の心理を誘導する二つの「声の戦略」;「声の戦略」を親子間の会話に生かす ほか)
第5章 声力を高めれば、効果倍増(呼吸を強くするトレーニング;姿勢をよくするトレーニング ほか)

著者等紹介

谷川須佐雄[タニガワスサオ]
1948年、石川県生まれ。武蔵大学経済学部卒。1988年、戦略発声法研究所を設立。ヴォイス・アナリスト、交渉コンサルタントとして新しい時代の人間関係論を追求している。美術コレクター、バリトン歌手の側面を持ち、講演、コンサルタント、執筆、テレビ・ラジオなど活動分野は幅広い。現在は、プロメッサ交渉研究所代表、日本交渉学会理事、武蔵野大学、武蔵工業大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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