内容説明
アフリカのブッシュタクシーには、小さい乗り合いバスのように知らない人もいっしょに乗ります。学校がお休みの日、セネくんはおじさんのブッシュタクシーのお手伝いをします。セネガルずもうの力士たちを乗せたり、花よめさんと花むこさんを乗せたり、おじさんのブッシュタクシーはいつもおおいそがしです。
著者等紹介
エパンニャ,クリスチャン[エパンニャ,クリスチャン][Epanya,Christian]
カメルーンに生まれる。石油会社に勤務したあと、1990年にフランスのリヨンに移住し、エミール・コール美術学校で学んだ。1993年、ボローニャ国際絵本原画展ユニセフ賞を受賞し、イラストレーションの仕事をはじめる。現在、フランスやアメリカの雑誌イラストレーションや子どもの本の挿し絵を多く手がけている
さくまゆみこ[サクマユミコ]
東京生まれ。出版社の編集者を経て、現在は翻訳家。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
19
セネガルの人たちの喜びや悲しみを運び続けたブッシュタクシー。役割を終えたその車を労わる立場になった、かつての少年。その誇りと責任感が伝わってくる。2021/09/17
みーなんきー
15
数あるタクシーの中でおじさんの赤い車のタクシーは、人気者。おじさんは笑顔を絶やさないし、人にとても親切。だからタクシーは結婚式、お葬式、赤ちゃんの出産にまで利用された。おじさんのタクシーは今も博物館で、ぼくの目を楽しませてくれる。心のこもった仕事をする人が重宝されて、ステキな人生を送れた、という温かいお話。2021/05/16
いっちゃん
12
色が明るくって、向こうの暮らしが眩しく見える。いつも笑顔で迎えに来てくれたら、乗りたくなる気持ちもわかる!2016/10/23
ごんたろう
9
西アフリカはセネガル。少年セネは乗り合いタクシーの補助の仕事をする。運転手ディオプは、いつも笑顔。車もよく整備されていて安全運転。それゆえ客も多い。村の祭りに呼ばれたり、洪水にあったり、結婚式で利用されたり、葬式や出産でも利用される。ここでタクシーは、人々の生活の中心である。本書は、建物、風景、服装、宗教、生活習慣などがリアルに描かれる。一見すると日本とは大きく異なってみえるが、根底は同じだ。貧しいからこそ人々がつながっていられる。経済発展を遂げた私たちの便利な社会は、大切なものを失っているように思える。2015/02/21
こどもふみちゃん
9
首都がダカール。一体どこだっけ???・・・おお、セネガルか!というわけで、セネガルのタクシー運転手の仕事を解説したような絵本。2014/10/19