出版社内容情報
40年にわたって人間と自然、人間と生物、農の本質、自給の意義、有機農業などについて原理的な考察を重ねてきた在野の研究者の著…自給運動の若きリーダーとしてデビュー後、約40年にわたって人間と自然、人間と生物、農の本質などについて原理的な考察を重ねてきた在野の研究者・活動者のよりすぐりの論文・エッセイを収録した著作集。
全体解説 小口広太
プロローグ 「自然保護から自然奪還へ」
第?部 たまごの会を創って離れる(解題 永田まさゆき)
ある農場からの報告
自給農場への道
農法と人間
第?部 街人よ耕せ(解題 小口広太)
庭宣言
やぼ耕作団の歩み
いま、ここにユートピアを
ハイレベルな市民農園と市民耕作
第?部 有機農業の科学と思想(解題 中島紀一)
インフルエンザといのちの循環
低投入・安定型の栽培へ
農学論の革新――有機農業推進の立場から
一年生・二年生・三年生――植物の寿命
大豆のはなし――風土と作物
作物と人間――ワタを育てる
第?部 まちの自給、むらの自給(解題 大江正章)
「農」がいきづくまち
自給のむら
エピローグ 天国はいらない、故郷を与えよ
明峯 哲夫[アケミネ テツオ]
明峯哲夫
1946年生まれ。北海道大学農学部農業生物学科卒業、大学院博士課程中退。
消費者自給農場「たまごの会」「やぼ耕作団」を経て、農業生物学研究室を主宰し、2014年に逝去。
主著=『都市の再生と農の力』『有機農業・自然農法の技術』『有機農業の技術と考え方』(共著)など。
内容説明
暮らしを見直し社会を変える、自然に寄り添う生きるための農。都市住民による自給農場運動を率い、誰もが耕すことの意味を実践的に探り、農業生物学と有機農業を現場から考え続けて急逝した研究者の40余年の軌跡。
目次
全体解題 「耕す」という暮らし方を起点として
プロローグ 自然保護から自然奪還へ
第1部 たまごの会を創って離れる
第2部 街人よ耕せ
第3部 有機農業の科学と思想
第4部 まちの自給、むらの自給
エピローグ 天国はいらない、故郷を与えよ
著者等紹介
明峯哲夫[アケミネテツオ]
1946年、埼玉県生まれ。北海道大学農学部卒業、同大学院農学研究科博士課程中途退学。専攻は農業生物学(植物生理学)。1970年代初頭から「たまごの会」「やぼ耕作団」など都市住民による自給農場運動を推進し、人間と自然、人間と生物との関係、農の本源性、暮らしのあり方について論究を重ねるとともに、都市市民の視点からの本格的な農業論を初めて提起した。また、農業生物学研究室を主宰し、NPO法人有機農業技術会議の理事長を務め、有機農業技術の理論化・体系化の作業に取り組んだ。2014年9月15日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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