内容説明
中国の運命を決めた「長征」。中国共産党の存続をかけ、1934年10月から2年もの長期に渡って中国工農紅軍(紅軍)が中国国民党軍と交戦しながら展開した歴史に残る大規模軍事転移、「長征」。中華人民共和国成立につながる歴史的にも重要なこの軍事活動について、中国の若き文学者が心血を注ぎ書き上げた叙事詩「長征史詩」より、重要な十篇を日本語化。日本語訳と原詩を併録。
目次
第1巻 長征の幕開け
第2巻 湘江血戦
第3巻 烏江を強行渡河する
第4巻 遵義を策略で占領する
第5巻 四度赤水を渡る
第6巻 大渡河の強行渡河
第7巻 夾金山を越える
第8巻 勝利のうちに友軍と合流
第9巻 大湿原を跋渉する
第10巻 陜北に向かう
著者等紹介
何輝[カキ]
中国の作家、学者。現在中国伝媒大学教授、博士課程学生指導教師
渡辺明次[ワタナベアキツグ]
1941年生まれ。1970年、中央大学文学部卒業。1972年より高校教諭となる。2002に定年退職後、北京外国語大学国際交流学部(現中文学部)に留学。2006年本科を修了。同大学の卒業論文(大学にて優秀論文賞受賞)が、「梁祝」三部作第一弾の著書「梁山伯祝英台伝説の真実性を追う」(日中対訳版)である。2009年からは湖南省の湘潭大学外国語学部で日本語教師を三年間務め、「日本湖南友好使者」の称号を授与された
続三義[ショクサンギ]
1954年四川省生まれ、山西省育ち。東洋大学経済学部教授。1977年北京外国語学院(現北京外国語大学)アジアアフリカ語学部日本語学科卒業。1989年東京外国語大学外国語研究科日本語学専攻修了、文学修士。北京外国語学院卒業後、同大学で助手、講師、助教授、教授、そして2007年創造学園大学教授を経て、2008年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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